火が使えない環境でも、できるなら温かい食べ物が食べたい。
防災グッズの点検をしていて、当然ながら備蓄用の食べ物も見ていたのですが、特にこの時季に災害が起こったときのことを考えると、寒い環境で冷たい食べ物を食べられる自信がなくなりました。
だけど、ガスボンベなどを防災グッズの中に入れるのもなんとなく不安。そんなときに、火を使わずに簡単に温められる「モーリアンヒートパック」を発見しました。
試しに使ったところ、「これは防災バッグに欠かせない……!」と感動。
【「モーリアンヒートパック」はこんな人におすすめ】
- 手軽に温められるグッズを知りたい
- 災害時でも温かい食べ物が食べたい
- 軽くて場所を取らない安全性の高い防災グッズが欲しい
化学の力で温めます
モーリアンヒートパックは、ガスや電気、さらには火を使わずに食べ物を温められる、というもの。
その秘密は、アルミニウムなどが入っている発熱剤にあります。水と発熱剤に入っている成分が化学反応を起こし、その際に100℃近く発熱するので、食べ物を温めることができるのです。
コップ1杯分の水でOK!食べ物も好きなもので
温められる食品は、レトルトはもちろんのこと、パックご飯、事前に調理したアルファ化米、缶飲料、缶詰など。また、生卵をアルミホイルで包むことでゆで卵もできるそうです。
今回、家でローリングストックしていたお赤飯とモツ煮込みを用意してみることに。加えて、本当にゆで卵ができるのか? と検証したくなり、生卵も一緒に加熱してみました。なお、使用したモーリアンヒートパックはLサイズのものを使用しています。
赤い袋の中には発熱剤が入っており、袋は計量カップ代わりとしても使います。
発熱剤が入っていた袋で、ジップロックのなかに入れる水を計ります。
なお、必要だった量は、今回試したLサイズで130mlほど、コップ1杯分弱の水で食べ物を温めることができそうです。
ちなみに水は水道水だけでなく、川や池の水、雨水でも問題ないそう。
発熱剤を入れ、次に食品を入れて最後に水を入れます。
入れてみてすぐにジップロックを閉めると、おおよそ5秒もしないうちに蒸気が出てきて、あっという間に蒸気で袋がパンパンに。「水はこんなに少なくても発熱するの……?」と思ってしまいましたが、心配は杞憂でした。
袋の蒸気口から勢いよく蒸気が出てきました!
そばで見ていた家族も「避難しているときに、あったかそうな煙をみて安心しそうだね」とつぶやいたほど。
30分ほどで蒸気がおさまりましたが、15~20分ほどで食品を温められるとのこと。
やけどに注意しながら袋から食品を取り出すと、どれもしっかりホクホク。
ゆで卵もご覧のとおり、見事にできあがりました。
防災バッグの中にマストで入れておきたい
被災経験のある方も、「非常時の温かい食べ物は精神的にもありがたかった」という声もよく聞きます。しかし、防災グッズの準備リストにはガスコンロ・ボンベを上げられることが多いものの、長期保管になんとなく不安を覚えたり、余震が続くときに火を使うのは心配かもしれません。なによりバッグに入れて持ち運ぶには少しかさばります。
その点、モーリアンヒートパックは場所を取らずに収納できるので、防災バッグにいくつか入れておけるのがいい。
そうすれば、自宅以外の場所でも、たとえば避難場所で支給されたレトルト食品なども、水さえあれば温めて食べられるようになります。
もっと【今日のライフハックツール】を見るSource: 協同