がっつり集中して作業をしたい場合、生産性を上げられる環境を作りだすことが必要です。作業からの脱線を防ぐ為には、脱線の原因となる要素を目に見えないようにする、というのが効果的。

ミニマリストデスクトップを作成する目的は、今集中してやるべき作業に必要なツールのみに焦点を絞っていくことにあります。今回はがっつり集中モードの際に使えるPC環境の設定方法をご紹介します。

 

■デスクトップをきれいにする

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最初にやるべきことはデスクトップをきれいにすること。

最も簡単な方法は、右クリックからデスクトップアイコンの表示をオフにすること。デスクトップがきれいになると、なんだか気持ちも清々しくなるものですが、ファイルを開いたり保存したり、コンピュータをブラウズする際には、どうしても他のファイルが見えてしまいます。必要のないジャンクファイルはシステムから削除してしまいましょう。捨てていいのか分からない場合は、捨てていいのか分からないファイル用フォルダ(「とりあえず保存」などの名前で)を作成し、ひとまずそこへ入れておきます。PCメンテナンスを自動化するには米ライフハッカー自家製の『Belvedere』が便利です。

また、開く必要がないファイルやフォルダを非表示に設定してしまうのも効果的です。最近のWindowsであればユーザフォルダ内の多くのフォルダは削除出来ないようになっていて、これらのフォルダはいずれにしても開いていじることはないのでプロパティダイアログから非表示に設定しましょう。

■ツールバーまたはドックは自動的に非表示になるように設定

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デスクトップがきれいになったなら、次はアプリを開くDockまたはタスクバーの設定です。作業中にどうしてもタスクバーからメールをチェックしてしまう、という方であればタスクバーも非表示に設定してしまいましょう。

Windowsのタスクバープロパティ画面(タスクバーを右クリック>プロパティ)からこれは設定可能です。Macの場合、環境設定からDockを非表示に設定出来ます。その他のDockを使っている方であれば、オプションパネルのどこかに表示/非表示設定があるはずです。

マルチモニター環境で作業している方はディスプレイ設定からメインスクリーンを「Extended」として設定し、タスクバーが違うモニターに表示されるようにしておくと、間違って開いたりする可能性がなくなるので集中出来る可能性はその分あがります。自動的に非表示に設定しなくても視界からタスクバーを遠ざけておくだけでも効果はあります。

■不要な通知を削除

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開いているアプリからnotificationなどがポップアップ表示され続けるような状態では、タスクバーを非表示にしたところで、あまり効果は期待出来ません。

Windows 7にはアクションセンターからポップアップ通知の設定を変更dえき、トレイアイコンやポップアップ表示をアプリケーションごとに設定出来るようになっています。

また、XP/Vistaの場合、全てのポップアップ通知を無効化することが可能です。全てのアプリがWindows notificationを使っているわけではないですが、環境設定などからnotificationが表示される条件の設定は可能なはずです。

作業中に一番気が散るのはおそらくMicrosoft Outlookのメール受信通知だと思います。これも簡単に非表示に設定出来るので、この設定からやってみると良いかも知れません。

■キーボードからアプリを起動しタスクを自動化

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Dockなどからアイコンを選んでアプリを起動するよりもキーボードを使ってアプリを起動させる方が楽です。Windows用には『Launchy』、Mac用には『Quicksilver』、Linux用には『Gnome-Do』など、多くのアプリランチャーがありますが、Windows 7を使っている方であれば、ビルトインスタートメニュー検索エンジンで十分です。

また、AutoHotkeyを設定し、メールソフトを開く、ホームページを開く、などほとんどの作業をキーボードショートカットで行う、ということも可能です。

Texter』などのテキスト置換アプリなどもメールの署名やURLの入力などを自動化するのには便利です(慣れるまで多少時間が必要ですが)。

■複数の誘惑をまとめて閉じる

ブラウザやインスタントメッセージ、Twitterなど仕事の邪魔になる可能性を秘めたアプリなどは、全て閉じてしまう方が作業効率は上がります。一つずつ閉じていっても良いですが、AutoHotkeyスクリプトまたはバッチファイルを作成し、一度に全部閉じられるように設定しておくと便利です。下記のようなスクリプトを使えばWin+F12を押すとChrome、TweetDeck、Internet Explorerを一度に閉じることが可能。また、WinKill機能を代わりに使うことも可能。

強制終了ではなく閉じるボタンをクリックした場合と同じようにアプリを閉じるにはWinClose機能が便利です。

#F12:: {

Run, taskkill /f /im chrome.exe

Run, taskkill /f /im tweetdeck.exe

Run, taskkill /f /im iexplore.exe

Return

}

変更を自動的に保存してくれないアプリを強制終了するのはオススメしませんが、最近のブラウザは、クラッシュした後にセッションを復元出来るように設定されているので、ブラウザを強制終了した場合でも次回に開いた時には全てのタブが復元されるはずです。

■Dropboxで全てをオンラインに保存

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Dropbox」はファイルのバックアップ、複数のPC間での同期、場所を問わずアクセス、などの利点が沢山ありますが、重要なものを全て一カ所にまとめて置いておく、ということを強制的に実践させてくれる、という点でもオススメです。

あのPCがないと作業が出来ない、というのは今の時代においては「効率が悪いとしか言いようがない」ので、どこからでもアクセスでき、どこからでも作業が出来る、というは大きなプラスです。

またDropboxフォルダに、よく使うアプリケーションのポータブル版をインストールしておくと、どのパソコンを使っていても同じ環境で作業することが可能です。

上記の点が全ての人にとって便利だとは言えませんが、多少のヒントになれば幸いです。

他にも、自分はこうしている、という本気モード環境作りのノウハウがあればぜひコメントで教えて下さい。

How-To Geek (原文/まいるす・ゑびす)