熱狂のリリースから1週間...その後『Google Chrome』は使っていますか?

かなり使い倒している人も、すでに元使っていたブラウザに戻った人も、はい注目! 今回は、さらに深い『Google Chrome』の機能とオプションを探す旅にお連れいたしましょう。加えて、ちょっと気の利いた『Google Chrome』のブックマークテーマアドオンなどを使って、動作やスキンをカスタマイズする方法なんかもご紹介しちゃいますね。

詳細は、以下にてどうぞ。

 『Google Chrome』上でのマウス操作について

余分なものを排除したミニマルなブラウザにも関わらず、『Google Chrome』のインターフェイスには、かなり便利な機能が搭載されています。たとえば、マウス操作。ここに挙げたTipsを使えば、きっとブラウジングの効率がかなり向上されると思いますよ。

「←」「→」ボタンのクリック&ホールド(もしくは右クリック)で、両方向の履歴がプルダウンで表示。ダイレクトに行きたいページへ

080910chrome1.jpg
クリックボードにURLを記入しているとき、アドレスバーの上で右クリックすると、「貼り付けて移動」することが可能(つまりエンターキーを押さなくて済むわけですね)。

テキストエリアのコーナーをクリック&ドロップすることで、入力エリアをリサイズ。ブログコメントやWebメール、フォーラムなどに記入する際には、恐ろしく便利な機能です。

Ctrl + マウスホイールでズームイン&アウト。

アドレスバーのURLをドラッグ&ドロップすることで、デスクトップにURLを保存。エクスプローラウィンドウにも同じことができます(タブをドラッグ&ドロップすることで、ウィンドウを切り離したり、融合させたりできるのはすでにご存知ですよね?)。

 

『Google Chrome』のショートカット一覧

マウス操作を好まない方のために、『Google Chrome』にはさまざまなショートカットが搭載されています。しかも、ほとんどがFirefoxのそれと同じコマンド。憶えなおす必要がないというわけですね。以下に箇条書きします。

(Chrome のみ)Ctrl + B ブックマークバーの開閉。

(Chrome のみ)Shift + Escape 「Google Chrome」のタスクマネージャーを開く。

Ctrl + L  カーソルをアドレスバーに移動。

Ctrl + K  カーソルをアドレスバーに移動して、Google検索。

Ctrl + T 新規タブを開く。

Ctrl + N 新規ウィンドウを開く。

Ctrl + Shift + T 最後に閉じたタブを開く。

(Chrome のみ)Ctrl + Shift + N シークレットモード(Incognito Mode)で新規ウィンドウを開く。

Ctrl + Tab 開いているタブの移動。Ctrl+Shift+Tab で反対方向に。

Ctrl + J ダウンロードタブを開く。

Ctrl + W 閲覧中のタブを閉じる。

Ctrl + R 閲覧中のページを更新。

Ctrl + H 履歴タブを開く。

Alt + Home ホームへ移動。

Ctrl + 1 through 9 開いているタブの位置を切り替え。

Ctrl + +, Ctrl + -, Ctrl + 0 テキストサイズの増減。

 

「Google Chrome」のオプションでカスタマイズ

右上の「レンチ」アイコンをクリックして、「オプション」を選択。そこで、好きなようにカスタマイズしてみましょう。

複数のタブをホームとして設定する。『Google Chrome』のデフォルトとなっている、最近訪れたページのサムネイルを表示する機能はとてもクールですが、実際はある一定のページをホームにしたいと思っていませんか? そんな場合は、Firefox同様に複数のタブをホームとしてセットできるんです。「オプション」ウィンドウの「基本設定」タブで、「起動時:次のページを開く」を選択。そこで希望のURLを入力するだけでOK。

 

080910chrome2.jpg

 

起動時に前回最後のセッションを自動的に復元可能。これもFirefoxと一緒です。「オプション」ウィンドウの「基本設定」タブで、「起動時:前回開いていたページを復元する」を選択してください。

ツールバーにホームボタンを追加する。『Google Chrome』のツールバーはとてもシンプル。でも、ホームページ(複数も可)を設定すれば、ワンクリックで指定のページに移動できます。「オプション」ウィンドウの「基本設定」タブで、「ホームページ:ツールバーにホームボタンを表示」にチェックを入ればOKです。

ダウンロードする際のロケーションを設定。これもオプションのひとつです。「オプション」ウィンドウの「詳細設定」タブで、「ダウンロードの保存先:」に希望のフォルダ(たとえば「マイドキュメント」)などを選択。毎回ダウンロードする際にそこに保存してくれます。

 

『Google Chrome』のスタートアップ スイッチをいじってみる

素晴らしいオープンソースのソフトウェアがそうであるように、『Google Chrome』もスタートアップ スイッチの膨大なリストを持っています。これらのパラメーターは、ブラウザの動作をカスタマイズするときに便利。ほとんどが開発者向けですが、いくつかはパワーユーザーにも役立つものもあるようです。

簡単な設定方法 : まず、新しい『Google Chrome』のアイコンをデスクトップ(基本どこでもいいですが)に作成します。それを右クリックして、「プロパティ」を選択。「ショートカット」タブにある、「リンク先」のテキストボックスの最後にショートカットスイッチを埋め込みます。

例 ) "C:\Documents and Settings\gina\Local Settings\Application Data\Google\Chrome\Application\chrome.exe" -disable-java

以下にスタートアップ スイッチでできることをご紹介。

アドレスバーのサジェスチョンの数を調整。「-omnibox-popup-count」スイッチを使うと、アドレスバーのドロップダウンで表示されるサジェスチョンの数を調整できます。たとえば、10個提案してもらいたいなら「-omnibox-popup-count=10」と記入してください。[via The How-To Geek]

複数のユーザーのプロフィールを作成して保持。『Google Chrome』はあなたの使い方からさまざまな情報を学ぶので、タスクに応じて異なるプロフィールで使い分ければ、よりゴールに近い動作を簡単に得られるようになります。たとえば、「仕事用」とか「遊び用」とか(Firefoxの場合はコチラを参照)。『Google Chrome』のそれは、Firefoxのそれと異なり、手ごろなユーティリティーではありませんが、すべてが新しいユーザーディレクトリを作成してくれます。使うのは「--user-data-dir」スイッチ。さらに詳細な使い方は、ブログ「The Digital Inspiration」のコチラの記事を参照してください。

機能性を捨てて、ブラウジングのスピードアップ。もし、JavaやJavascriptなどを無効にしてでも閲覧性を高めたいのであれば、以下の「-disable」スイッチのリストが役立つでしょう。

 -disable-dev-tools

 -disable-hang-monitor

 -disable-images

 -disable-java

 -disable-javascript

 -disable-logging

 -disable-metrics

 -disable-metrics-reporting

 -disable-plugins

 -disable-popup-blocking

 -disable-prompt-on-repost

※ちなみにショートカットのプロパティにある「ショートカット」タブでは、起動時のウィンドウの大きさを設定したり、アイコンの画像を変更することもできますよ。

 

『Google Chrome』のテーマをカスタマイズ

080910chromethemes.jpg

『Google Chrome』をドレスアップしたければ、コチラからテーマをダウンロード。そして、その「default.dll」ファイルをアプリケーションにあるテーマのディレクトリに保存してください。その位置は以下を参照。

Windows XPの場合の保存位置

C:\Documents and Settings\User\Local Settings\Application Data\Google\Chrome\Application.2.149.29\Themes\

Windows VISTAの場合の保存位置

C:\Users\UserName\AppData\Local\Google\Chrome\Application\0.2.149.29\Themes\

※ ただし、『Google Chrome』のアップデートがあった場合、パスのバージョンナンバーを変更する必要があるかもしれません。

  

『Google Chrome』の秘密にされた診断情報をのぞき見る

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Firefoxのように超便利な「about:config」エリアは、『Google Chrome』にありません。でも、その代わりに「about: pages」へ行けば、背後に隠されている興味深い情報を覗き見ることができます。詳細は、過去記事の「Google Chromeのスペシャル「about:ページ」全リスト」でどうぞ。

 

その他『Google Chrome』関連のダウンロード

いまのところまだ、『Google Chrome』は拡張機能のサポートしていません。でも、『Google Chrome』と一緒に動いて、より操作性を高めてくれるソフトや方法は存在しています。そのリストを、以下に。

「Privoxy」で広告をブロックするには、フリーのWebツール「Privoxy」とアドブロックソフトウェア「Privoxy」を使うといいでしょう。詳細は、過去記事「『Google Chrome』で広告ブロックする方法」にて。

「AutoHotKey」でキーボードショートカットを作成。私たちが好むWindowsマクロスクリプト言語「AutoHotKey」で、キーボードを使ったブラウジングがより簡便になるかもしれません。 コチラのリンクに、とても使える「Paste and go」などを含む、9つのキーボードショートカットがAHKファイルにされています。

RSSフィードのプレビュー、ブックマークレットをクリックで印刷。ツールバーや拡張機能なしで、古いブックマークレットを手に入れることができます。コチラがブックマークレットの自動検出とRSSフィードのプレビュー。コチラが現在のページを印刷できる方法です(ショートカットの「Ctrl + P」でも印刷できますが)。

Firefoxから『Google Chrome』を開く。普段はFirefoxを使っているんだけど、ある特定のページだけ『Google Chrome』で見たいというときに便利なFirefoxのアドオン。インストールして、『Google Chrome』で開くページをセットすれば使うことができます。詳細は、過去記事「Firefoxで簡単にGoogle Chrome を開けるエクステンション」にて。

『Google Chrome』をUSBメモリに保管。ネットがダウンした時や旅行時など、異なるPCで『Google Chrome』を使いたいときに便利ですよ。詳細は過去記事「Google ChromeをUSBメモリで持ち運ぶ方法

『Google Chrome』のサーフ状態を調査。「Chrome Anonymizer」は、あなたのユニークIDにスクランブルをかけて、あなたが『Google Chrome』で何をしているか追跡するのを不可能にします。

 

Googleブランドの殻を脱ぎ捨て、『Chromium』でオープンソースの世界に

より頻繁にアップデートされる、オープンソースのChromeブラウザは『Chromium』と呼ばれています。Googleのエキスパート、フィリップ・レンゼンの説明は、以下の通り。

Googleブランドではなくてオープンソースライセンスの『Google Chrome』が欲しい? なら、「Chromium」をチェックして。「Google Chrome」のために作られたオープンソースのプロジェクトです。Windowsユーザーなら、いますぐ最近のスナップショットをインストール。もしくはコードをダウンダウンロードして、Windows, Mac, Linuxでビルトインするのも可ですよ。

『Chromium』をWindowsにダウンロードするには、このページ(一番上にあるはず)の最新ディレクトリに行ってみてください。そして「mini_installer.exe」をダウンロード。注意して欲しいのは、これらのスナップショットは『Google Chrome』よりも不安定であることです。だから、手動で『Chromium』をアップデートする必要があるかもしれませんね。

アップデートについては、「Chrome Nightly Builds」ユーティリティを使えば、『Chromium』を最新状態に保つことができるはずです。

 

『Google Chrome』のNEXTに期待

噂によると、来たるMac版とLinux版には、拡張機能が備わっているとかいないとか。それはおそらく、Googleの携帯電話オペレーティングシステム「Android」でも、きっと実装されているでしょう(いますぐ『Google Chrome』を使いたいLinuxユーザーでも、『Chromium』に携わりたくないという方がいたら、過去記事「Wineを使ってUBUNTUで『Google Chrome』を走らせる」を参照してくださいな)。

あなたの気に入った『Google Chrome』のTipsやトリックはありましたか? ぜひともコメントよろしくお願いします!

 

Gina Trapani(原文/訳:オサダシン)

 

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