住宅ローンの危機。株式市場の急落。銀行業界は大混乱。こんな経済の混沌状態の中、一個人はいったいどうしたらいいのでしょうか? 私たちの多くが直面している、荒海を通って大陸に辿り着くことができるかもしれない、いくつかの提案をしてみることにしましょう。
1.パニックに陥らない。心配しない。
控えめに言っても何一ついいことはありません。最悪の場合には、自分の経済状況をさらに悪化させる行動につながります。
株価も投信も為替相場も混乱の最中ですが、まずはどっしり構えることが大切のようです。気になる残りの4つのTipsは、以下にて。
2.今起きていることから学べ。
自分の全ての退職貯金がリーマンブラザーズの株式だったとしたら、果たしてどうなっていたことでしょう? (参照:リーマンには社員持ち株制度があったため、社員が株式で保有していた報酬は海の藻屑に)
ここから学べること;資産を分割しておくこと。もし、あなたが自分の金融資産の大部分を、たった一つの会社へ預けてあるとしたら、特にそれが従業員割り当て株式である場合、たいへんなリスクを犯していることになります。資産を分割すべきです。それがより強固な資産保護につながります。
3.自分のキャリアに集中せよ。
自分のキャリアは自分自身の最大の資産です。キャリアが強固である限り、あなたは将来の収入において、非常に信頼し得るセーフティーネットを持っていることになります。1回や2回は、ビジネスセミナーに参加してみましょう。あるいは自分の職業経験のベースとすることができ、雇用主求めているような結果を得られるボランティア活動に参加してみましょう。変化が必要とされる場合にそなえて、従来の人間関係を超えたネットワークに参加してみましょう。このような機会を得ることで、自分の収入能力/市場可能性/雇用の安定を、さらに改善することができます。自分自身をより良く、労働市場能力の高い従業員として磨きをかけることは、決して悪い決断ではありません。そして今日では、それは確実な実りとなる自己投資の一つなのです。
4.緊急資金を増やす。
「経済的緩衝材」となる貯蓄を少し余分に蓄えていることは、最近のトレンドに沿った考えになっています。今よりももっと貯蓄するために、可能な限り支出を減らすことを考えてみてください。「既製品よりもスゴイ」と触れ込まれる新製品にすぐ飛びつくような「無邪気な投資」は、最近ではもう流行りません。月並みな考え方でうが、たとえば毎日2杯のカフェ・ラテは1日8ドル(1ドル=105円とすると、840円)。それを1年間毎日飲んでいたとしたら、なんと3000ドル(同レートで31万5000円!)(約)になってしまうのです。カフェ・ラテはあなたにとってそこまで重要なことでしょうか。経済的に安定していることのほうがよっぽど重要ではないですか?
読者のあなたにとっては、思い当たるものはカフェ・ラテ以外のものかもしれません。人生の楽しみを全部無くしてしまう必要は、決してありません。しかし、自分のライフスタイルを劇的に変えるること無しに、ほんの少しの節約でどうにかなる、という「なくてもいい娯楽」が誰にとってもあるはずです。
5.投資し続けること。
株式市場は最近は本当に酷いことになっています。それは確かに悪いニュースです。でも、反対から見れば良いニュースでもあります。というのは、今の株価は普段よりもだいぶ安くなっている、ということなのです。もし、あなたが10年かそこらは使う予定のない資金があるのだとしたら、これは株を買う絶好のチャンスでもあります。株価は、今後の数週間あるいは数ヶ月は下がり続ける可能性があります(あくまでも、可能性。誰に確実なことがいえるでしょう?)。しかし、過去の歴史が多少なりとも指標となるのだとしたら、10年または20年株を保有し続ける余裕があるのならば、これはたいへんな好機になることでしょう。年金を投資信託などによって運用する401K(確定拠出年金)投資にとっては、特に良い機会です。
株安も視点を変えて見てみましょう;株式市場で、大きな損失があったとしても、401k投資から、老後の年金資金を無料で得ることができるのだとしたら、それでもまだゲームの先を行っている、ということなのです。
以上が、投資におけるいくつかのTipsです。思うところがあるかたは、ぜひコメントをどうぞ!
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freemoneyfinance(原文/訳:粟野雅子)
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