在宅勤務・リモートワークの利点は、同時に欠点にもなりえます。たとえば通勤に時間をかけずに済むとはいえ、仕事に向かいながら考えごとをする時間がなければ、同僚とランチをすることもありません。在宅勤務の体制をそれなりに整えるには、自分でルーティンを作りそれを実践する努力が必要なのです。
朝の始まり
朝のルーティンには2つの意味があります。ダラダラする時間ではなく働く時間であると脳に教えることと、その日のタスクに取り掛かる前に思考を整理する時間を持つことです。これらのどちらか、または両方を達成する方法をいくつか紹介しましょう。
- 着替える:必須ではありませんが、選択肢の1つです。
- ゆっくり考える:朝の瞑想、朝の書きもの、感謝日記を書くなどの時間を取りましょう。
- 「出勤」する:近所を一周して、玄関に戻ってきます。
- 朝の雑用:私は子どもたちを保育園に送っていきます。この時間を食料品の買いものに充てたり、コーヒーを買いに行ったり。庭仕事をするのもいいでしょう。
- 走る:朝はエクササイズの時間に適しています。
フリーランスのサイエンスライター、Leah Shafferさんはこう言います。
毎朝うちの子を学校に連れていきます。その間に頭の中のもやもやが晴れて、アイデアが整理されます。
景色を変えてみる
1日中家の中にいると、だんだんダラけてきます。集中力が続かないのは、あなたが怠け者だから(だけ)ではありません! オフィスでは、ある程度集中しているときでも同僚から話しかけられたりなど、さまざまな中断で邪魔をされ、それがある意味では休憩になったりします。
ところが自宅では、もっと純粋なダラダラモードに陥りがち。たとえばSlackで同僚とチャットをしても、仕事をしている感覚は抜けません。パソコンに向かって入力をしているという意味では、エクセルに数値を入力するのと何ら変わらないからです。ですから、ちゃんとした休憩を取るために景色を変える努力をしましょう。
- 今度こそ走る:朝さぼったのであれば、昼でもかまいません! リビングで数回腕立て伏せをしてもいいでしょう。
- 郵便受けをチェック:Eメールと違い、郵便受けには生身の人間が実体のあるものを運んできます! それが何かを確認するには、家を出るか、最低でも部屋を出なければなりません。嬉しい報せが届いているかもしれないというワクワクも味わえます。
- 着替える:まだ着替えていなければ。遅ればせながら、シャワーを浴びてもいいでしょう。日常の習慣というよりは休憩なので、ちょっと贅沢なスパに来たような気分になれるかもしれません。Popular ScienceのRachel Feltmanさんはこう言います。
今はオフィス勤務ですが、在宅で働いていた1年ちょっとの間、記事を1本書いたら「シャワーブレーク」を取るのを習慣にしていました。とにかく着替えるのが苦手だったので、それを「休憩」の一環に取り込むことで、バスローブから抜け出すことができていたのです。
- カフェに行く:すでにカフェにいるなら、カフェを変えてみましょう! その場合、家に帰るのもいいかもしれません。
- 昼休みをしっかり取る:デスクでランチを食べてはいけません。冷蔵庫にあるもので済ますほうが安いし便利なのはわかります。でも、少なくともパソコンの前に持って行くのはやめましょう。外に出てミニピクニックをするのもオススメですよ。フリージャーナリストのWudan Yanさんは、こう言います。
ランチを自炊する時間を確保しています。おかげで、常にスクリーンを眺めている状態から離れることができます。
仕事を終える
在宅勤務は、仕事終わりが曖昧になりがち。あれよあれよと夜になり、寝る前までダラダラと仕事をしてしまうのです。夜のほうがはかどるのであればそれも効率的ですが、 その場合でも意図的にやるようにしましょう。単に境界線を忘れていつの間にかそうなっているという状態は避けなければなりません。
そこで、仕事を終えるためのルーティンをいくつか紹介します。
- 「帰宅」する:朝の出勤と同じ方法で、帰宅してみましょう。
- 家族や友人に知らせる:子どもたちが私を待っています。この役目は、パートナー、ルームメイト、友人でもかまいません。
- 仕事終了後に予定を入れる:飲み会でも、エクササイズや趣味をするという自分との約束でも。
私のデスクは2階にあるので、夫と子どもたちの帰宅が仕事を終える合図。やりかけのことを終わらせ、次の日の計画を立てます。ごくまれに、夜に仕事をしなければならないときは、その計画も立てておきます。たとえば、子どもたちが寝てから1時間という具合に。
仕事と生活の場が同じというだけで、仕事が生活の一部になったり、両者が不健全にごちゃ混ぜになるようではいけません。ここで紹介した方法を1つでも試してみて、在宅勤務の体制を整えてください。
Image: Creative Lab/Shutterstock
Beth Skwarecki - Lifehacker US[原文]