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独自の表現力競う 民友マンガ大賞に福崎さん、入賞作品は1月3日紙面掲載

2024/12/28 09:45

大賞に選ばれた福崎さんの作品
「1枚で分かりやすく、面白くて笑顔になる作品を描きたい」と話す福崎さん
入選作品を選考する審査委員=福島民友新聞社

 福島民友新聞社が募集した第41回民友マンガ大賞の入賞作品が決まり、マンガ大賞に須賀川市の会社員福崎耕一さん(59)の「50―50―50―50―50!」が選ばれた。表彰式は来年2月8日、福島市の福島民友新聞社で行われる。

 日本漫画家協会東北ブロックの後援。「記録更新」がテーマのマンガ部門には日々の生活での記録更新を面白く描いた作品、「四季」がテーマの絵手紙部門には季節感を表現した作品が寄せられた。

 応募総数は265点

 マンガ部門に64人から88点、絵手紙部門に81人から104点、似顔絵部門に53人から73点の応募があった。応募総数は195人265点。

 福島民友新聞で4こま漫画「ももちゃん」を連載する漫画家のおだれいこさんを審査委員長に、日本漫画家協会東北ブロック長の一ノ瀬善正さん、福島民友新聞社の丹野孝典編集局長、中田和宏編集局次長が審査に当たった。

 入賞作品は来年1月3日付の紙面に掲載される。

 大賞・福崎さん、笑顔の「50-50」描く

 米大リーグで史上初めて50本塁打50盗塁を達成した大谷翔平選手の活躍をモチーフに「50―50―50―50―50!」と題して、五つのテストで大谷選手の成績と同じ「50点」を取り笑顔の、自身の子どものにぎやかな学校生活を想像して描いた。「前回の大賞獲得を励みに、毎年応募している。2度目の受賞だったので驚いた」と須賀川市の福崎耕一さん(59)は快挙を喜ぶ。

 1枚に細かく描き込むのが福崎さん流で、子ども一人一人の表情や大谷選手のポスター、「大谷グローブ」も描いた。日常の一こまを表現した作品から、子どもの歓声が聞こえてきそうだ。福崎さんは「子どもが楽しく元気に過ごせるのが一番」と作品に込めた思いに子煩悩な一面をのぞかせる。

 子どもの頃から絵を描くことが好きだった福崎さん。水戸市のタウン誌で漫画を連載していたこともあった。自身の子どもたちに絵を描いてみせたり、知人から頼まれた際に筆を執ったりしてきた。「マンガ大賞」には年末の風物詩として、2010年ごろから毎年欠かさず応募しているという。

 作品は仕事の休み時間などに浮かんできたアイデアを書き留め、そのスケッチを基に1時間ほどで仕上げた。「1枚のはがきだが、年に1回応募して、皆さんに楽しんでもらえれば。これからもクスッと笑えるような楽しい絵を描きたい」と語った。

 ふくざき・こういち 茨城県取手市出身、須賀川市在住。会社勤めの傍ら、2010年ごろから応募。12年にも大賞を受賞している。

【マンガ部門】

◇金賞(盾、賞金3万円)

「暴にゃん暴食」

岡田瑛子=喜多方市

◇銀賞(盾、賞金2万円)

「猛暑日記録更新」

岩本しんじ=福岡県

◇銅賞(盾、賞金1万円)

「昨年より多いよ!」

遠藤由紀子=本宮市

【絵手紙部門】

◇金賞(盾、賞金3万円)

「冬の訪れ」

大槻純子=桑折町

◇銀賞(盾、賞金2万円)

「おしくらまんじゅう」

伊東由美=いわき市

◇銅賞(盾、賞金1万円)

「ツワブキ」

早田良子=相馬市

【似顔絵部門】

◇金賞(盾、賞金3万円)

「白熊関」

渡部義勝=郡山市

◇銀賞(盾、賞金2万円)

「遠藤裕美選手」

森山諒子=福島市

◇銅賞(盾、賞金1万円)

「西田敏行さん」

長坂礼=東京都

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