福島民友新聞社が募集した第41回民友マンガ大賞の入賞作品が決まり、マンガ大賞に須賀川市の会社員福崎耕一さん(59)の「50―50―50―50―50!」が選ばれた。表彰式は来年2月8日、福島市の福島民友新聞社で行われる。
日本漫画家協会東北ブロックの後援。「記録更新」がテーマのマンガ部門には日々の生活での記録更新を面白く描いた作品、「四季」がテーマの絵手紙部門には季節感を表現した作品が寄せられた。
応募総数は265点
マンガ部門に64人から88点、絵手紙部門に81人から104点、似顔絵部門に53人から73点の応募があった。応募総数は195人265点。
福島民友新聞で4こま漫画「ももちゃん」を連載する漫画家のおだれいこさんを審査委員長に、日本漫画家協会東北ブロック長の一ノ瀬善正さん、福島民友新聞社の丹野孝典編集局長、中田和宏編集局次長が審査に当たった。
入賞作品は来年1月3日付の紙面に掲載される。
大賞・福崎さん、笑顔の「50-50」描く
米大リーグで史上初めて50本塁打50盗塁を達成した大谷翔平選手の活躍をモチーフに「50―50―50―50―50!」と題して、五つのテストで大谷選手の成績と同じ「50点」を取り笑顔の、自身の子どものにぎやかな学校生活を想像して描いた。「前回の大賞獲得を励みに、毎年応募している。2度目の受賞だったので驚いた」と須賀川市の福崎耕一さん(59)は快挙を喜ぶ。
1枚に細かく描き込むのが福崎さん流で、子ども一人一人の表情や大谷選手のポスター、「大谷グローブ」も描いた。日常の一こまを表現した作品から、子どもの歓声が聞こえてきそうだ。福崎さんは「子どもが楽しく元気に過ごせるのが一番」と作品に込めた思いに子煩悩な一面をのぞかせる。
子どもの頃から絵を描くことが好きだった福崎さん。水戸市のタウン誌で漫画を連載していたこともあった。自身の子どもたちに絵を描いてみせたり、知人から頼まれた際に筆を執ったりしてきた。「マンガ大賞」には年末の風物詩として、2010年ごろから毎年欠かさず応募しているという。
作品は仕事の休み時間などに浮かんできたアイデアを書き留め、そのスケッチを基に1時間ほどで仕上げた。「1枚のはがきだが、年に1回応募して、皆さんに楽しんでもらえれば。これからもクスッと笑えるような楽しい絵を描きたい」と語った。
ふくざき・こういち 茨城県取手市出身、須賀川市在住。会社勤めの傍ら、2010年ごろから応募。12年にも大賞を受賞している。
【マンガ部門】
◇金賞(盾、賞金3万円)
「暴にゃん暴食」
岡田瑛子=喜多方市
◇銀賞(盾、賞金2万円)
「猛暑日記録更新」
岩本しんじ=福岡県
◇銅賞(盾、賞金1万円)
「昨年より多いよ!」
遠藤由紀子=本宮市
【絵手紙部門】
◇金賞(盾、賞金3万円)
「冬の訪れ」
大槻純子=桑折町
◇銀賞(盾、賞金2万円)
「おしくらまんじゅう」
伊東由美=いわき市
◇銅賞(盾、賞金1万円)
「ツワブキ」
早田良子=相馬市
【似顔絵部門】
◇金賞(盾、賞金3万円)
「白熊関」
渡部義勝=郡山市
◇銀賞(盾、賞金2万円)
「遠藤裕美選手」
森山諒子=福島市
◇銅賞(盾、賞金1万円)
「西田敏行さん」
長坂礼=東京都