いまや3世帯に1台が普及するまでになったスマートフォン。「安く使えるならスマホに替えたい!」と思っても気になるのが、売り出し当初5万~6万円だったスマホの本体価格(=端末代)。
いまは1万~2万円台にまで下がっているとはいえ、決して安い買い物ではない。しかしITジャーナリストの三上洋さんは「0円でスマホを買う手もあります」とアドバイスする。
「各社ともライバル社の客を獲得しようと、“乗り換え割引”に力を入れています。他社にケータイを変えれば、“実質0円”で入手できます」
“実質0円”とはどういうことか。
スマホを購入するとき、ユーザーは端末代金を「一括」で払うか、「分割」で払うかを選ぶことができる。例えば、端末代金2万4000円を「分割」の2年払い(24か月)にすれば、月々1000円が使用料に上乗せされて請求される。
ところが他社から乗り換えて「分割」を選ぶと、“乗り換え割引”で毎月1000円程度が割り引かれるようになる特典があり、実質タダでスマホを手に入れられるというのだ。
メールアドレスが変わることを心配する人も多いが、スマホにはこんな奥の手も。
「スマホでは、G-mailなどのインターネット上のメールサービスが、携帯メールと同じように使えます。これを代用すれば、どの会社のスマホを使っても同じメールアドレスを維持できます。つまり、2年ごとに0円で他社のスマホに乗り換えても不都合はないんです」(三上さん)
もうひとつ、スマホを手に入れるなら、こんな通信料の見直しも可能になる。
「スマホはパソコン代わりになります。サイト閲覧やメールのやりとり程度ならスマホで充分。思い切って自宅のパソコンをやめれば、月5000円ほどのネット通信料を節約することもできます」(ファイナンシャル・プランナーの花輪陽子さん)
実際、この1年間でパソコンの世帯普及率は83%から77%に減少。背景には、スマホの流行があるといわれている。
※女性セブン2012年7月19日号