“心に刺さるジャーナリズム”
首都高への進入、2人乗りや信号無視、さらには死亡事故まで…。今、電動キックボードの事故や交通違反が急増。その一方で国は環境負荷が低減できることなどから、利用拡大を目的とした政策を推進。2023年の道路交通法改正では大幅な規制緩和も行われた。利便性の上昇と、安全性の確保というジレンマを抱える電動キックボード。「100年に1度のモビリティ革命」と言われる今、社会で活用していくために何が必要か考える。
履歴書も面接も不要、スマホひとつで始められるスポットワークが急拡大。アプリから申し込むだけという「手軽さ」が魅力となり、利用者は5年で6倍に増え、のべ2千万人を超える。一方で、新たな働き方にトラブルも。「求人内容と実際の仕事が違った」「仕事が直前にキャンセルされた」などの声が相次いでいる。働く現場の急速なデジタル化が、私たちの働き方をどう変えるのか?利用する際の注意点と共に伝える。
ロシアのウクライナ侵攻から3年。トランプ大統領の就任で現実味を帯びてきたのが停戦実現の可能性だ。大国の思惑が錯綜する中、ウクライナの人たちはいまどんな思いでいるのか。番組では、“停戦”は「故郷がロシアのものになる」ことを意味するのではと、喪失感を募らせるウクライナ東部からの避難者が暮らす仮設住宅を取材。それぞれの葛藤を見つめる。また、どうすれば停戦は実現するのか・・・ウクライナ高官や専門家に問う
うつ病や統合失調症など、近年増加傾向にある精神疾患。国が精神科病院での長期入院から地域移行を進める中、受け皿となる家族が負担を抱え込み、追いつめられる実態が見えてきた。「病気の身内がいることを隠している」「看護で仕事を制限せざるを得ず経済的に不安」「いつまで支えられるか、年齢的に限界」。身近な人が心の病になったらどうすればよいのか?看護する家族を支えるために必要なことは?解決のヒントを探る。
国民食とも言われ外国人観光客にも大人気のラーメン。一方、去年のラーメン店の倒産は過去最多を更新。急激な物価高や人手不足のなか「1000円の壁」に阻まれ、値上げが容易にできないまま、経営難に陥る店が相次いでいる。そこで、東京、福岡、札幌、福島、栃木、山梨など全国各地を徹底取材。生き残りを模索するラーメン店や地域の現状を見つめ、多様で豊かな「日本のラーメン文化」をどう守っていくのか熱く議論する。
ウクライナへの軍事侵攻から3年。欧米から“史上最大”の制裁を科される中でも、ロシアの去年のGDPの伸び率は3.8%と“好調”を維持。政府の厳しい統制が続く中、その内部を取材すると、侵攻前と変わらぬ暮らしを送る市民の日常が見えてきた。背景には、官民一体の巧みな制裁逃れ、軍事への巨額投資が社会を潤す“死の繁栄”の実態が。ロシア社会の今を独占取材で伝え、今後の停戦の行方を考える。
今、大学の授業料に値上げの波が押し寄せている。東京大学が、今年4月から年間10万円引き上げると表明するなど、近年、大学授業料の値上げが相次いでいる。背景の1つには、物価高騰で人件費や設備維持費などのコストが膨らむ一方で、国からの交付金や助成金が年々減少している現実がある。限られた予算のなかで教育はどのようにあるべきか?若者が減少する縮小社会で、必要とされる大学の価値を考える。
河川や海洋で劣化するなどして粒子状となったプラスチック。いま人体に取り込むことによる健康リスクが世界の研究者から指摘されている。イタリアの研究者は去年3月、プラスチックを体内に取り込んだ動脈硬化症の患者の死亡率が4.5倍にも高まっていた可能性を報告。さらに去年初めて日本国内でも人の血液中からプラスチック粒子が発見された。便利さの一方で様々なリスクを突きつけるプラスチックとどう向き合うのか考える。
Z世代に人気のアーティスト、ちゃんみな。その歌の多くは実体験。「帰れ国へ」「醜いブスが歌ってんじゃないよ」。自身のルーツや容姿への心ない言葉も歌詞に織り込み、悲しみや怒り、心の叫びを歌にしてきた。痛みを乗り越え社会の理不尽に立ち向かう姿が、自分を肯定できず苦しむ人たちを励ましている。今の時代と彼女はどう向き合っているのか?大切にしてきた思いを本人に聞き、素顔に迫るインタビュー。
インフルエンザの感染者数が過去最多となったこの冬。医療現場では、肺炎で人工呼吸器が必要な患者や脳症になる子どもに加え、新型コロナやマイコプラズマなどとの同時感染や近年は夏に広がるRSウイルスに感染する患者も相次ぎ悩まされている。一方、アメリカでは今月、鳥インフルエンザの感染者の死亡が国内で初めて確認され、警戒感が高まる。コロナ禍を経て見えてきた“いつもと違う冬”。どう備えればいいのか掘り下げる。