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ネームサーバ管理者の方々へ

一般社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター

ISC BIND 9に関する脆弱性について(2014年1月)

2014年1月13日(現地時間)、 BIND9の複数のバージョンに存在する脆弱性の情報がISC (Internet Systems Consortium)から公開されました。

本脆弱性は、 DNSSECにおいてNSEC3署名されたゾーンを提供する権威サーバについて、 細工されたクエリを受け取った権威サーバがクラッシュするものです。 ISCによる深刻度は「高(High)」とされており、 この問題について、現在、ISCから修正版が公開されています。

ご参考までに、 アナウンスの原文へのリンクおよびJPRSによるアナウンスを以下に掲載します。 管理者の皆様におかれましては、 ネームサーバソフトウェアのご確認など適切な処置をお願いいたします。

ISCによって公開された脆弱性情報

脆弱性の概要

NSEC3で署名されたゾーンに対するクエリの処理に問題があり、 name.c 内で"INSIST"エラーにより BINDがクラッシュします。 この欠陥を利用し、 意図的に構成したクエリをNSEC3で署名されたゾーンを提供する権威サーバに対してクエリを送信することで、 サービス拒否攻撃が可能になります。

影響範囲

NSEC3で署名されたゾーンを一つでも提供する権威サーバに問題が発生します。 再帰検索のみのサーバは危険性はありません。 NSEC3で署名されたゾーンを提供しない権威サーバには危険性はありません。

影響のあるバージョン

  • 9.6.0.x ~ 9.6-ESV-R10-P1
  • 9.7 (すべてのバージョン)
  • 9.8.0 ~ 9.8.6-P1
  • 9.9.0 ~ 9.9.4-P1

開発版である 9.6-ESV-R11b1, 9.8.7b1, 9.9.5b1 も影響があります。

なお、9.7.x にも本脆弱性が存在しますが、 すでに"end of life"となっており、修正の対象になっていません。

参考:BIND 9の各バージョンごとの脆弱性対象を整理したページ"BIND 9 Security Vulnerability Matrix"

解決策

修正済みのバージョンに更新する。

修正されたバージョン

  • 9.6-ESV-R10-P2
  • 9.8.6-P2
  • 9.9.4-P2

ダウンロードページ
https://www.isc.org/downloads/

FAQと補足情報

以上

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