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NII Today 第99号
Jun. 2023No.99

特集1:新所長が語るNIIのこれから
特集2:自動運転車の安全性を数学で証明する

特集1では、2023年4月、NII所長に就任した、AI(人工知能)研究における日本の第一人者のひとりである黒橋禎夫教授に、これからNIIをどのように率いていくのか、またAIの将来をどう見ているのか、展望を聞く。特集2では、自動運転車の安全性を数学で証明する蓮尾プロジェクトの研究成果、および関連プロジェクトの研究成果概要を紹介。自動運転車へのインパクトを検証する。

CONTENTS

Interview

情報学が社会をドライブする

2023年4月、国立情報学研究所(NII)所長に黒橋禎夫教授が就任した。NII教授で京都大学大学院情報学研究科特定教授も務める、AI(人工知能)研究における日本の第一人者のひとり。コンピュータに「ことば」を教える研究を続けてきた。その黒橋所長が、これからNIIをどのように率いていくのか、またAIの将来をどう見ているのか、展望を聞いた。

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Article

説明可能な「安全・安心」の手法を提案

自動運転の安全性を厳密に証明する――。国立情報学研究所(NII)アーキテクチャ科学研究系の蓮尾一郎教授らの研究チームは、科学技術振興機構(JST)の戦略的創造戦略推進事業ERATO蓮尾メタ数理システムデザインプロジェクト(ERATO MMSD)[注1]のもと、自動運転システムの安全性を数学の手法で保証する新たな手法を開発した。世界で開発が進む自動運転の安全確保の方法論を大きく変える可能性を秘めている。

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Article

「証明の形式化」数学手法を独自に拡張

「衝突は起きない」という定理

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Interview

数学による「安全証明」のポテンシャル

「数学が自動運転時代の『道路交通法』になるかもしれない」。蓮尾プロジェクトの可能性についてこう評価するのが、組み込みソフトウェア研究の第一人者の一人で、自動運転技術の開発にも携わっている、名古屋大学・高田広章教授だ。自動運転車の「安全の定義」の難しさと数学による安全証明の可能性について聞いた。

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Interview

Engineerable AI(eAI技術)で産業界に革新を

細やかなニーズに応えられるAIへ

社会のさまざまな場面でAIの活用が進んでいる。しかし、産業界で技術開発にAIを活用することは、特に品質面において課題が多い。そこで具体的な工学活動に繋がる技術の開発と、自動運転の安全性向上に資するアプローチを目指して進められているEngineerable AIプロジェクトについて聞いた。

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Interview

「安全性」を積み上げるゼロトラスト

システムの「振る舞い」を定義する形式検証のインパクト

スマートフォンやタブレットのみならず、多くの家電、車までもがインターネットにつながるIoT時代。リスクも高まる中で、どのようにシステムの信頼性を保つのか。科学技術研究機構(JST) CREST「形式検証とシステムソフトウェアの協働によるゼロトラストIoT」(研究代表者:竹房あつ子)が実現する「安全性」のあり方について聞いた。

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Essay

制御理論って何?

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NII Today 第99号

NII Today 第99号

2023年6月発行

・情報学が社会をドライブする
・説明可能な「安全・安心」の手法を提案
・「証明の形式化」数学手法を独自に拡張
・数学による「安全証明」のポテンシャル
・Engineerable AI(eAI技術)で産業界に革新を
・「安全性」を積み上げるゼロトラスト
・制御理論って何?

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