こんにちは。先週の中央競馬では大波乱の結果が目立ちました。WIN5もキャリーオーバーになった事で、皆さまは今週の馬券に力が入るのではないでしょうか? ぜひ夢のある展開になって欲しいと願います。

話は変わって、私は去年シンエンペラーのヨーロッパ遠征に帯同させていただいた縁で、全兄弟で種牡馬となったソットサスに注目をしていました。シンエンペラーに騎乗したムルザバエフ騎手やソットサスの主戦のC・デムーロ騎手は、外見のガッチリした体形のわりに乗ると筋肉の柔らかさがあり、より馬の良さを感じると話していました。ですので、全兄ソットサスの産駒は日本に合うのではと思っていたら、今年から日本に導入されると報道されたので驚いていました。

初年度産駒となる現在の3歳世代は4頭輸入されていますが、その中で唯一日本調教馬の繁殖牝馬から生まれたのが、先日の中京で新馬勝ちをしたセナスタイルでした。母は私が初めてブリーダーズカップ遠征に行かせていただいたオークス馬ヌーヴォレコルトで、この血統を聞いた時にすごくうれしい気持ちになりました。サンデー系の繁殖とソットサスとの配合は4頭のうちセナスタイルのみですが、返し馬やレースでの走りから筋肉の柔らかさが感じられ、重厚なヨーロッパ感が少し軽減されている印象で、配合の相性の良さを感じました。

今年、どれだけの繁殖牝馬が集まるかはわかりませんが、今後のセナスタイルの走り次第では、より多くの繁殖牝馬が集まり、次のバゴのような存在になるのではと注目しています。実際に結果が出るのは3年後以降となりますが、注目し続けたいですし、いつか産駒が日本から凱旋門賞へ挑戦するような事になればフランス生産界からも注目を集めると思うので、その時を楽しみに待ちたいと思います。(レースホースコーディネーター)

中京新馬戦で馬場入りするセナスタイル
中京新馬戦で馬場入りするセナスタイル
セナスタイルのお母さんヌーヴォレコルト(14年オークス馬)
セナスタイルのお母さんヌーヴォレコルト(14年オークス馬)