体操女子の宮田笙子選手(20)=順天堂大=が飲酒と喫煙の発覚によりパリ五輪出場を辞退した問題で、スポーツ庁の室伏広治長官は22日の記者会見で、日本体操協会に改めて検証を求める方針を示した。協会の第三者機関の調査報告書が不十分だとして要請していた追加の再発防止策などの報告を受けたが、さらに改善が必要と判断した。
室伏長官は「選手個人の問題に終始しないという姿勢が重要」と述べ、さらなる原因究明や対策が必要と強調した。
協会によると、当時19歳の宮田選手はモナコでの合宿中に喫煙の疑いが生じ、昨年7月に緊急帰国。飲酒と喫煙を1度行ったと認めた。協会は同12月に調査報告書を公表したが、スポーツ庁の要請を受け、今年1月にプロジェクトチーム設置など具体策を追加した。