中ロ支配の原発システム 燃料や新設、G7連携に試練
本社コメンテーター 松尾博文
気候変動問題への関心の高まりを受けて、原子力発電の再評価が進む。運転中は温暖化ガスを出さない原発がないと、脱炭素の絵が描けなくなりつつある。
しかし、日米欧は原発を使い続けることができるだろうか。先細る経験や人材と対照的に、増大するロシア、中国の存在感はそんな疑問を突きつける。
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1989年入社。エネルギーや商社、機械・プラントなどの業界や経済産業省、外務省などを取材。イラン、エジプト、アラブ首長国連邦(UAE)の3カ国に駐在した。編集委員、論説委員などを経て2024年4月から本社コメンテーター。