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未来を変える新興テクノロジーを探し出す「未来技術2025-2034 全産業編」を発刊

 日経BP(本社:東京都港区、社長CEO:井口哲也)は12月27日、未来の社会やビジネスを変えうる新興技術(クリティカル&エマージング・テクノロジー)を探索したレポート「未来技術2025-2034 全産業編」を発刊しました。

 18の領域ごとに、今後10年間あるいはその先を展望したとき、実用化によって社会やビジネスに大きなインパクトを与える技術シーズを118件、選んでいます。技術シーズは「すでに起こっている未来」です。技術でビジネスをする企業は現行の事業や所属する業界にこだわらず多様な技術シーズに目配りする必要があります。

 探索にあたっては米国のDARPA(国防高等研究計画局)のように国が主導し、巨額の投資をしているシーズに注目したほか、中国やEUが取り組む技術シーズも視野に入れています。企業単独では投資できないシーズからイノベーションが起きることがあるからです。

 見いだした技術シーズのそれぞれについて、活用される業種業界の広がりを示す「市場性」、経済安全保障にかかわるデュアルユースの可能性を含む「機微度」、間もなく使えるのか研究開発の段階が続くのかを示す「成熟度」、その技術が他の技術と組み合わせやすいかどうかを表す「技術融合性」の4点を評価しています。さらに各技術シーズの「2025年~2034年」「2035年以降」の将来を展望しました。

 一つの技術シーズについて「未来へのインパクト」「研究解発や市場投入への課題」「将来動向」を解説、特徴と可能性を1ページの図表にまとめています。

エッジAIを例に特徴や可能性を1ページにまとめた図表のイメージ
エッジAIを例に特徴や可能性を1ページにまとめた図表のイメージ

 本レポートに集めた118テーマから取り組むべき未来技術を様々な角度から探すことができます。

技術領域:18の領域から調べる。

4点評価:市場性が高い技術や自社の技術と融合しやすい技術を探し出す。機微度を参考に経済安全保障への対処を考える。

産業:「電機・電子・機械産業」「自動車」など11の産業分野ごとに影響を与える技術をまとめており、所属する産業に影響する技術を探したり、これから組みたい業種が重視している技術を探したりできる。

融合:新興技術の特徴を「融合化」「知能化」「分散化」など7点提示しており、ある技術とある技術の融合、自社技術の知能化・分散化などを考えていくことで、イノベーションに資する新興技術を探せる。

 技術系企業が「すでに起こっている未来」を自分のものにするために本レポートをご活用ください。

未来技術2025-2034 全産業編

■本レポートに収録した18領域118テーマ

データ・IoT・通信

あらゆるもののデータをとり、集め、分析する。至るところにAIが入り、データから学び、人を支援します。ブロックチェーンがデータの保護に使われます。

プログラマブルネットワーク/エッジAI/AIoT(Artificial Intelligence of Things)/ブロックチェーン・データ保護/ブロックチェーン・サプライチェーン/WBAN(Wireless Body Area Network)/光通信/オープンIPプロセッサー

サイバーフィジカルシステム

ITと物理機構の能力を結びつけ、両者を協調させる。米DARPAが生んだこのコンセプトはDXやデジタルツインの源流です。

サイバーフィジカルシステム/ミッション・エンジニアリング/デジタルツイン・モデルベース開発/LVC(Live,Virtual,and Constructive)/ソフトウエア自動検証

身体の活用

IoB(Internet of Bodies/Behaviors)、身体や人の動きをデータとしてとらえ、それらを集約する技術が登場しています。身体から直接、機器を制御することも可能になります。

ウエアラブルグラス(認知・制御支援)/身体センシング・制御技術/IoB(Internet of Bodies/Behaviors)/BMI(Brain Machine Interface)/メタバース・デジタルツイン融合

人工知能(AI)

AIが最も力を発揮する領域として、情報システムの設計や開発があります。情報システムもAIもバーチャルの世界にあり、融合しやすく、すでに実践が始まっています。

AI基盤モデル/マルチモーダルAI/汎用AI/AIによるシステム開発/AIによるコード生成/AIによる設計支援

人間増強・ハプティクス

人間そのものを強化する技術の開発も進みます。体を増強するパワード・スーツ、認知を高める技術、五感を補う技術、ハプティクス(触覚を与える技術)が研究されています。

パワード・スーツ/体内増強/認知操作/認知補完/五感技術

脳・ニューロ

脳は残されたフロンティアです。脳へのインタフェースは一部の医療現場で使用され、コンピューターとのサイレントコミュニケーションや自律ロボットの制御へと発展します。

BCI(Brain Computer Interface)/脳波センシング/脳波によるロボット制御/脳・神経科学の応用

ロボット・自律システム

人手不足の解消、現場の自動化といった要求は根強く、ロボットあるいは自律によって動くシステムは研究から実用に入りつつあります。

ヒューマノイド・ロボット/追随型ロボット/医療・応急治療自律ロボット/家庭用ロボット/レーザー遠隔伝送・充電システム

セキュリティー

サイバー攻撃が激しくなり、情報システムや制御システムを守らなければなりません。技術が生み出す問題は技術で解く、デバイスや通信をセキュアにする取り組みが進みます。

トラステッドマイクロエレクトロニクス/セキュアネットワークシステム/生成AI・セキュリティー/コグニティブセキュリティー/ブロックチェーン・サイバーセキュリティー

量子

量子関連技術の研究開発に米国、中国、EUがしのぎを削っています。米国は量子センシングやコンピューティングに積極投資します。中国は量子通信など新興産業を育成中です。

量子技術/量子レーダー/量子ラジオセンサー/量子シミュレーター/量子通信/量子暗号/量子インターネット/量子コンピューター

先端製造

3D・4DプリンターにデジタルツインやAIなどを組み合わせ、開発・製造時間の短縮、コスト低減、品質と安全性の向上、データに基づく改善・改良・維持管理を可能にします。

デジタル・ファブリケーション/フレキシブルマニュファクチャリング/クラウド製造/3D・4Dプリンター/半導体製造

次世代半導体

通信機器の発達、電気自動車の出現により、高出力・高集積の半導体が望まれ、有機半導体、カーボンナノチューブ半導体などの研究が活発です。光利用への取り組みも進みます。

フォトニック集積回路/パワー半導体/ダイヤモンド半導体/有機半導体/カーボンナノチューブ半導体

先進材料

環境の悪化、エネルギー問題などを受け、ハイレベルの材料が世界規模で求められ、複合材料(構造材料)、耐熱材料、バイオプラスチックなど、様々な研究が行われています。

マテリアルズ・インフォマティクス/自己修復機能材料/複合材料(構造材料)/多孔性金属錯体/エンジン材料・耐熱材料/バイオプラスチック

エネルギー

サステナビリティという大テーマのために、新たな電力源や二酸化炭素の回収技術の研究開発に投資が集まります。

核融合/次世代二次電池/エネルギー貯蔵炭素繊維/二酸化炭素の回収・利用・貯留/クリーン水素の製造・輸送・貯蔵/SAF(Sustainable Aviation Fuel)

バイオ

生物を利用するバイオテクノロジーの研究開発は多岐にわたります。センシング、医療、食料など応用先は広範囲です。

バイオセンシング/AIバイオテクノロジー/次世代遺伝子工学/バイオ医薬品製造/サイボーグトンボ/バイオマスエネルギー生成システム/合成生物学/オルガノイド/多病原体ワクチン/爆発物発見バイオセンサー

ライフサイエンス

人の寿命や健康に直結する医薬や治療法はクリティカルな技術領域であり、産官学により、多様な研究開発がなされています。

スキンパッチバイオセンサー/筋肉・骨・神経迅速再生/集中持続力を高める栄養剤/核酸医薬/mRNA医薬/マイクロバイオーム活用/幹細胞治療(再生医療)/オプトバイオロジー/人間の寿命延長

サステナビリティ

気候変動への対処、生物多様性の確保、いずれも難問ですが、それらを支援するテクノロジーが用意されつつあります。ここでも技術が生んだ問題は技術で解く必要があります。

地球環境のリモートセンシング/気候変動予測/生物多様性の評価・予測/気象データの高解像度化/プラスチックリサイクル

海洋

海洋も残されたフロンティアの一つです。食料危機への対策として沖合養殖の実用化が始まっています。海洋を生かすためにデジタル技術やロボットが駆使されます。

次期船舶自動識別システム/沖合養殖/水中量子計測/水中無線通信・水上ロボット/水中ロボット/スワーム型海洋ロボット/アクアバイオロボット/Ocean of Things

宇宙・航空

情報通信やセンサーなど電子機器、制御ソフトの研究開発が進んでおり、そこから他分野に影響を与えるイノベーションが出てくる可能性があります。

GNSS抗堪性向上・代替/無人機の自律制御・群制御・近接飛行/人工衛星の軌道上メンテナンス・組み立て/小型・超小型衛星/小型ロケットによる人工衛星迅速打ち上げ/衛星間光通信/大気圏内光通信/ゼロカーボン航空機/極超音速/再使用型極超音速/宇宙太陽光発電

■著者

生天目 章(東京理科大学上席特任教授、防衛大学校名誉教授)ほか16名

■編集

日経BP 総合研究所 未来ラボ

■価格

書籍のみ:660,000円(10%税込)
書籍+オンラインサービス:990,000円(10%税込)

■発行日

2024年12月27日 発行

■仕様

A4、664ページ

■発行

日経BP

■本レポートの紹介ページ

https://project.nikkeibp.co.jp/mirai/micetech/

【本リリースに関するお問い合わせ】

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