Location via proxy:   [ UP ]  
[Report a bug]   [Manage cookies]                

 3Dプリンターは廉価版のものからハイエンドのものまで様々な種類のものが市場に出回り、材料も金属、セラミックス、プラスチックと多種多様です。また用途も試作から医療、電子回路まで幅広くあります。
 ここでは、3Dプリンターを用いてフレキシブルな配線を作るもの、金属とプラスチックのハイブリッド3Dプリンター、航空機エンジンの高温部など耐熱強度を要される部品の製造、金属3Dプリンターで造形したチタン合金基板上に短繊維CFRPを直接3D造形して接着したマルチマテリアル材を開発するなど、最新の話題を取り上げました。
 ぜひこの機会にご参加下さい。

開催日時

2023年5月19日(金)13:30~16:50(聴講者入室:13:15~)

形態

Zoomを用いたWEBセミナー(Zoomウェビナー)
注)本セミナーでは録音・録画、PC画面の撮影、また配布しますセミナーテキストの複製・第三者への提供などの行為一切を固く禁じます。

プログラム

講演時間に質疑応答5分程度を含みます。講演は5~10分前後することがあります。

13:30~14:15

超精密3Dプリンタによる高機能マイクロデバイスの創製

横浜国立大学 丸尾 昭二 氏

近年、3Dプリンティングが次世代の新しいものづくり技術として高い注目を集めています。なかでも、光造形法は、サブミクロンの高い加工分解能をもつ超精密3D造形技術であり、フォトニクス、マイクロマシン、メタマテリアル、医療など幅広い分野に活用されています。
本講演では、マイクロ・ナノ光造形を基礎とする超精密3Dプリンティング技術について解説し、さまざまな応用事例を紹介します。例えば、フォトニクス分野では、高性能なマイクロレンズ、メタサーフェスなどの微小光学素子が開発されています。また、MEMS分野では、ファイバー先端に付加加工したマイクロセンサーやマイクロピンセットなどが開発されています。また、微細な3D格子構造を駆使したメタマテリアルなども作製されています。さらには、医療分野では、細胞培養足場やラボオンチップなどに利用されています。また、新たな適用材料も多数開発されています。例えば、光硬化性樹脂にガラスやセラミックスのナノ微粒子を混合したスラリーが開発されており、透明なガラスの3D構造体や、ジルコニア、アルミナ、バイオセラミックスなどの多様なセラミックス3D構造体も作製されており、マイクロ流路や機械部品、歯科などに応用されています。また、最近では、導電性高分子や金属配線なども光造形が可能であり、電子回路の作製などに応用されています。さらには、最近では、単一材料だけでなく、複数材料を用いて機能デバイスを一体造形するマルチマテリアル造形法も開発が進められており、マイクロアクチュエータやマイクロロボット、細胞培養足場などに応用されています。以上のように、マイクロ・ナノ光造形法は、造形技術の改良と新材料の開発の双方に関して研究開発が進められています。本講演では、我々が取り組んでいる新しい造形技術や材料開発に関する最新トピックスを織り交ぜながら、マイクロ・ナノ光造形技術の最新動向について紹介します。

14:20~15:05

金属−プラスチック造形物を作製するための3Dプリンタ技術の改良

早稲田大学 梅津 信二郎 氏

3Dプリンタ技術は様々なものを容易に作製できるため、ものづくり技術を刷新するものと期待されている。しかし、金属3Dプリンタによる造形と家庭で楽しむプラスチック造形が可能なだけであり、我々の生活を一変するほどには至っていない。この理由として、我々が生活で良く使うものは、プラスチックのみ、金属のみではなく、プラスチックと金属から構成されるエレクトロニクスだからである。
我々は、もともと3Dプリンタ自体を改良する技術を有していたので、めっき科学者の協力を得て、金属−プラスチック造形物を作製するための3Dプリンタ技術を開発した。本技術は、熱溶解方式と光造形方式の3Dプリンタに適用可能なことを確認している。また、作製したサンプルを用いたヘルスケアデバイスなどを作製できることを確認している。

15:15~16:00

レーザ方式の粉末3Dプリンタによるニッケル単結晶の造形

物質・材料研究機構 北嶋 具教 氏

近年の飛行機は多くの金属部品が粉末3Dプリンタで製造されている。今後もその数は増え続けると予想される。3DプリンタはCADデータに基づいて部品を製造できるため、部品形状の複雑化や最適化が可能になる。米国GE Aviation社製の飛行機エンジンGE9Xでは既に7部材の304の部品が3Dプリンタで製造されている。
飛行機エンジンのタービン高温部には耐熱強度に優れるNi基超合金の単結晶が使用されている。この部品の耐熱性向上は、エンジンの高効率化、さらには二酸化炭素排出量の削減につながるため、CO2ゼロエミッションを実現するために重要である。エンジン部品の耐熱性向上のため、近年、単結晶を粉末3Dプリンタで造形する試みが行われている。2018年に、電子ビームを照射して金属粉末を溶融・凝固させる電子ビーム方式により海外で初めて単結晶が造形された。しかし、電子ビーム方式の造形装置は高真空を必要とするため大掛かりな装置となる。我々は、導入コストと運転コストが安く、広く普及しているレーザ方式の造形装置で単結晶を造形する技術を世界で初めて開発した。従来はレーザの照射面強度分布が正規分布に従うレーザが使用されていた。一方で、我々は照射面強度分布が一様なフラットトップレーザを使い、粉末が溶融・凝固する時のミクロ組織形成をコントロールする。今回の技術開発により、耐熱材料であるNi基単結晶超合金とその造形体の研究・開発が世界的に加速すると期待される。また、この開発技術は他の金属の単結晶造形に展開できる。

16:05~16:50

繊維強化複合材料の3D造形による異種材料接合

東北大学 白須 圭一 氏

3D造形に代表されるアディティブマニュファクチャリング技術は,ユーザーの要望に特化した少量生産となる製品の製造や,意匠性のある複雑形状の製品に対して締結部品の排除や将来的な製造の自動化,さらには長期のスペア部品対応を見据えた金型の保管が無くなるなど様々な利点があり早期の実用化が望まれる。また,将来的にトポロジー最適化による部材軽量化デジタルデザインを融合することで,輸送機器,産業機械の大幅な軽量化が進み,部材の切削加工量や機器のエネルギー消費量の削減,CO2排出量の大幅な削減に資すると期待される。
本研究は,NEDO 官民による若手研究者発掘支援事業(若サポ事業)の支援を受けて,炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の新たな製造手法として3D造形に注目し異種材料への直接造形による接着に関する研究開発を進めている。具体的には,金属3Dプリンタで造形したチタン合金基板上に短繊維CFRPを直接3D造形して接着したマルチマテリアル材を開発しており,その接着特性評価や適切な造形条件の探索を行っている。また,連続繊維を含有したフィラメントの造形精度向上に向けて3Dプリンタの開発も行っており,3D造形した連続繊維CFRP単体やマルチマテリアル材の特性評価を行っている。


参加方法 他

参加方法 5月18日(木)正午までにZOOM招待メールをお送りいたします。
接続テスト 5月19日(金)11:00~11:30
接続確認が終了いたしましたら退出をしていただき、当日12:45になりましたら同様の手順によりご入室ください。
講演資料 5月18日(木)までに順次送信しますZOOM招待メール内に、講演資料のダウンロードURLを記述したしますので、ダウンロードをお願いいたします。
注)配布資料は公開可能な範囲となります。また、資料は複製・コピー、第三者への開示・提供を固く禁じます。

受講料・申込方法ほか

受講料 33,000円(税込)* 講演資料代含む
---複数名申込割引---
同一企業から複数名でお申込みいただいた場合、
2人目以降の方の受講料を半額の16,500円(税込)にさせていただきます。
<複数名でお申込みの場合>
【申込区分】にてお申込みになられる人数を選択し、【同時申込者】にて同時に参加される人数(お申込者を除く)を選択していただきますと、その人数分の記入欄が表示されますので「お名前」「ご所属先」「E-mailアドレス」をご記入ください。
申込方法 下部にあります、お申込みフォームよりお申込み下さい。
受付が完了しましたら下記件名の自動返信メールが届きます。メール内の決済用アドレスより決済を完了させてください。

件名: 3Dプリンターセミナー お申込み確認メール【オプトロニクス社】

決済が済みましたら、下記件名のメールが届きます。

件名:【ZEUS】決済完了メール(自動配信)
件名: 3Dプリンターセミナー 料金お支払い確認メール【オプトロニクス社】
支払方法 自動返信メールに決済用URLを記載しております。お支払いは5月16日(火)までにお願いいたします。

領収書発行 クレジットカードご決済後、料金お支払い確認メール内に、領収書のURLが記載されていますのでご使用ください。
領収書の宛名は申込フォームの「会社名・団体名」がそのまま反映されます。
キャンセル規定 お客様のご都合による受講解約の場合は下記のとおり解約金として申し受けます。
5月11日(木)までは受講料の50%、5月12日(金)以降につきましては受講料の全額
お問合せ (株)オプトロニクス社
セミナー内容に関するお問合せ 担当:加納
支払いに関するお問合せ 担当:光岡
Tel:(03)3269-3550 E-mail:seminar@optronics.co.jp

申込受付は終了しました