Amazonクラウド、クラウドにチューンされたLinuxとアップデートパッチを提供
Amazonクラウド専用にチューンアップされたLinuxディストリビューション、しかもアップデートも自動的にAmazonクラウドから提供される。Amazonクラウドが提供開始を発表した「Amazon Linux AMI」は、Amazonクラウドが自身のクラウド専用に作成したディストリビューションといえます。
AmazonクラウドにチューンアップされたLinux
Amazon Linux AMI (Beta)の解説によると、Amazon Linux AMIは以下の特徴を備えています。
- AWSとの統合
最初からAmazon EC2で起動し正しく動作するように設定されており、AWS API Toolsも含まれている。 - セキュアな構成
キーペアによってリモート経由のアクセスを制限し、脆弱性のもととなりやすい不必要なソフトウェアを最初から含んでいないため、よりセキュアな構成になっている。 - パッケージリポジトリへのアクセス
アップデートパッケージや数百のオープンソースアプリケーションリポジトリへのアクセスが用意されている。 - 最小限のインストール
余計なものを一切含まない最小限の構成となっている。 - すべてのリージョンで利用可能
- プレミアムサポートの対象
Amazonクラウドのエバンジェリスト、玉川憲氏によるAmazon Web Servicesブログのエントリ「Amazon Linux AMIの提供開始」によると、こうした特徴により「AWS用にチューンアップされた"Amazon Linux AMI"」と表現されています。
Amazon Linux AMI User Guide(PDF)によると、Amazon Linux AMIは、CentOSと似たファイル構成になっているとのこと。パッチなどのアップデートは随時提供され、OSを再起動するだけで最新の状態になるほか、yumコマンドでリポジトリからアップデートすることも可能と説明されています。
ただし「このLinuxをAmazonクラウド以外で使えますか?」という問いには「いいえ、Amazon EC2以外で利用可能ではありません」と記されています。
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