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ネスレ日本/スターバックスブランドでコーヒーのプレミアム化を推進
2019年03月26日 16:00 / 商品
ネスレ日本は3月26日、2019年の事業戦略のひとつとして、4月から発売するスターバックスブランド製品を「ネスカフェ」「ネスプレッソ」に続く柱と位置付け、コーヒーの1杯あたり単価のプレミアム化を目指す方針を明らかにした。
4月1日から、カプセル式本格カフェシステム「ネスカフェ ドルチェ グスト」向けに独自に開発された史上初のスターバックスブランドのカプセル5製品を投入するもの。
「ネスカフェ原宿」で3月26日に開催したネスレ日本2019年事業戦略発表会で、高岡浩三代表取締役社長兼CEOは、「スターバックスが店舗事業に集中する中で、リテール事業はネスレが引き受けることになった。家庭の中でもオフィスでもスターバックスを楽しんでもらう。店舗では400円の味わいがドルチェグストなら100円で飲める。スターバックスのオーケーが出ないと販売できない商品でもあり、大きな成長の柱にしたい」と述べた。
3月末現在、オフィスや家庭に「ネスカフェ ドルチェ グスト」を導入しているネスカフェアンバサダーは45万人となっている。
自動車ディーラー内などショップインショップ形式で展開する「カフェ・イン・ショップ」は4000店あり、これらの販路を通じて、スターバックスコーヒーを販売する。
高岡社長は、「スターバックスの商品は、通常のドルチェ グストの商品よりは20円は高い。当然、同じマシンを使うのでカニバリは生じるが、コーヒーを飲む杯数は減らない。結果的にコーヒーのプレミアム化ができることをスターバックスブランドに期待している」という。
スターバックスコーヒーを導入することによるネスカフェブランドとのカニバリについては、「単価70円のネスプレッソがある中で、単価50円のドルチェグストを投入した時、当然、カニバリが起きた。ドルチェグストは大ヒットし、ネスプレッソを抜いてしまった。ネスプレッソの売上は減ったが、もしドルチェグストを出していなかったら、売上は小さくなっていた。スターバックスコーヒーでも同じことがいえ、カニバリよりも売上が大きくなると思う」と語った。
スターバックスブランドのカプセル製品は輸入商品で、現在、予約受注をしている。予想よりも大きな受注数量となったため、空輸で追加商品をオーダーしているという。
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