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アパレル・雑貨の卸「井上通商」/事業停止、負債40億円
2025年02月07日 15:25 / 経営
帝国データバンクによると、アパレル・日用品・雑貨など各種商品卸の井上通商は2月7日までに事業を停止し、事後処理を管納啓文弁護士(弁護士法人みらい法律事務所、福岡市中央区)に一任した。
同社は、1961年6月に設立した輸入販売業者。台湾や香港、中国といった東アジア地域から仕入れたカジュアル衣料などのアパレル製品や雑貨、日用品、食品などを国内の卸売業者に販売。「arbol」の屋号で一般個人向けに通信販売も手がけていた。
東アジア地域の貿易ノウハウを有し、得意先のニーズに応じた輸入ビジネスに対するサポート、輸出入業者として顧客の条件を満たす海外企業の選定、各種輸出入手続き、貿易決済業務の代行などをしていた。2020年1月期売上高は、約123億5600万円を計上していた。
しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響などでアパレルショップが休業を余儀なくされ、主力得意先からの受注が減少。2024年1月期の年売上高は約20億円まで減少した。
中小企業再生支援協議会(現:中小企業活性化協議会)の支援のもと、所有不動産の売却などで立て直しを図っていたものの、業況の回復が見通せないことから、今回の措置となった。
負債は2024年1月期末時点で約40億円。
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