スービ礁で中国の灯台完成 南シナ海、実効支配強化
更新 sty1604060005南シナ海の南沙(英語名スプラトリー)諸島にあるスービ(中国名・渚碧)礁で5日、中国交通運輸省が建設した灯台の運用開始式典が行われた。新華社電が6日までに伝えた。中国はスービ礁周辺を埋め立てて人工島を造成している。
スービ礁をめぐっては、人工島造成に反発する米国が昨年10月に軍艦を周辺海域で航行させ、緊張が高まった。中国は灯台建設で実効支配を強化するとともに、非軍事施設の設置をアピールし「軍事拠点化」との批判をかわす狙いとみられる。
灯台は高さ55メートルで昨年10月に着工した。交通運輸省は南沙諸島のジョンソン南(赤瓜)礁、クアルテロン(華陽)礁にも灯台を建設、運用を開始している。(共同)