今年4月に心不全のため亡くなった大相撲元横綱曙の曙太郎さん(享年54)の妻、クリスティーン麗子さんが25日、フジテレビ系「めざまし8」(月~金曜前8・0)にVTR出演。番組のインタビューに応じ、曙さんについて語った。
番組では今年亡くなった著名人を特集。曙さんは2017年にプロレスの試合後に急性心不全で入院し、その後は後遺症に悩まされ、約7年にわたって闘病したと晩年を伝えた。麗子さんはインタビューの中で、病床に伏した夫について「記憶障害で自分に何があったかってことが分からなかったから、いつも『僕に何があったの? 何で入院してるの?』って。子供がパパに会いに来ると、『何でこんなに大きくなったの?』って・・・。時間が進んでいるってことが分からなかった」と振り返った。
壮絶なリハビリをしていた日々も伝え、「特に子供たちに何かやるんだったら100%出すっていうこと、諦めないように、ギブアップしないように、全部を出すっていうことをいつも小さい時から言っていましたね。2、3回くらいはちょっと(容体が)危ないところまでいったんですけど、すぐに復活したんですよ。お父さんって強い物なんだなってこ、子供たちも・・・」。亡くなる数日前について「普通でした。本当に元気で。苦しんで逝ったというよりも、本当に目をつぶって寝ちゃったという感じ・・・」と明かした。
このインタビューの前日のこととして、「昨日も長男がお父さんのところに帰ってきて話しかけて遺骨に触ったんです。まだ触れるということがあるから、まだ近くにいるという感じです。子供3人、宝を残してくれて、ありがとうって・・・」と涙ぐんだ。
番組コメンテーターのパックンこと米国出身タレント、パトリック・ハーラン(54)はスタジオで「一番影響を受けたのは曙さんだと思うんですよ。僕は93年に来日して(当時は)こんなに開かれた日本じゃなかったんですよ」と日本で活躍する米国出身著名人の先駆けをたたえ、「アメリカ人が日本の神事である相撲で大活躍して、トップまで取って初の横綱に。その前の小錦さんやその後の武蔵丸さんもすごかったんですけど、一時期は本当に無敵の横綱だった」と功績を紹介。「K-1でリングアナウンサーをやらせてもらって、こんな近い距離で戦ってる姿を見て感動したんですけど、残念ながらあいさつするくらいしか面識がなかった。一番励ましになった、刺激にあった曙さんと仲良くすることができないまま逝ってしまったのが本当に悔しいです」としのんだ。