NHKは29日、個人会社の申告漏れと所得隠しを東京国税局から指摘され活動自粛中のチュートリアル・徳井義実(44)について、「新たな出演・収録を全て見合わせることにした」と文書で発表した。
問題の社会的反響などを考慮した上での措置で、「収録済みの番組で可能なものについては出演シーンをカットする」と明言。MCを務める「シブヤノオト」(土曜深夜0・05)は次回11月2日分まで収録しているが、徳井の出演シーンをカットして放送。12月から新たに始まるBS1の「球辞苑」のMC出演は見合わせることが決まった。
最も注目される大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」(日曜後8・0)には、次回11月3日から初登場。これについては「全編の収録が終了し、撮り直しが困難な状況ではありますが、ドラマの流れを損なわない範囲で、対応可能な措置を講じたうえ、放送する」としている。
徳井は1964年東京五輪・女子バレーボール代表の監督という重要な役どころとあって、視聴者が見て不自然に感じない範囲で出演シーンを減らすなど、再編集をするものとみられる。民放各局のレギュラー番組は放送休止やテロップを流してオンエアするなど対応に追われている。今後について協議中の番組も多数あるが、24日にスタートしたTBS系「ダブルベッド」(木曜後11・56)はMCを降板するとみられる。