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Toshihiro Ichitani All Rights Reserved.
アジャイル開発は
2度失敗する。
Ichitani Toshihiro
市⾕聡啓
プロダクトをつくるとはどういうことなのか、
あるいはアジャイルその先について
(My KeyWord)
市⾕ 聡啓
仮説検証型アジャイル開発
正しいものを正しくつくる
越境
Ichitani Toshihiro
https://ichitani.com/
Profile
アジャイル開発は2度失敗する。
https://www.amazon.co.jp/dp/4802511191/
6⽉14⽇発刊
アジャイル開発は
2度失敗する
Photo on VisualHunt
1
Photo on VisualHunt
Do Agile
Be agile
アジャイルな開発のプロセス的な特徴
少しずつ反復的に開発を進めることで
必要とする⼈から必要なフィードバックを得て
調整し続けられる開発
「インクリメンタル」(少しずつ)
「イテレーティブ」(繰り返し)
つまり「早く(少しだけ)形にできる」やり⽅
早く(少しだけ)形にできることの意義
フィードバックに基づく調整で、⽬的に適した
ソフトウェアに仕⽴てられる
形にすることで早めに関係者の認識を揃えられる
つくるものやチームについての問題早く気付ける
チームの学習効果が⾼い
早く始められる
結合のリスクを早めに倒せる
Time to market が短い
サンクコストが⼩さくできる
開発チームのリズムを整えられる
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
https://www.slideshare.net/papanda/ss-79465986
https://blog.crisp.se/2016/01/25/henrikkniberg/making-sense-of-mvp
「早く少しだけ形にする」
の難しさとは?
「どうやってやるのか」よりも
「教科書どおりにやれているのか」よりも
早く少しだけ形にして、
新たに「分かってきたこと」を
現実的にどうやって受け⽌められるように
するのか?
(当然、様々な前提や制約がある中で、どうやって?)
学びが次の不確実性を
連れてくる。
Photo on VisualHunt
Photo credit: Phil Roeder on Visualhunt.com / CC BY
“理想的な状況”を
前提にただ置いたところで
前には進まない。
Photo credit: joiseyshowaa on VisualHunt.com / CC BY-SA
トレードオフが
成り⽴たない現実に
どう向きあうのか?
変化を受け⽌められる余⽩をつくり
その⼀⽅で短いタイムボックスの中
での確実性を⾼める。
余⽩の戦略
スプリント強度を
⾼める戦術
余⽩の戦略
全体への
共通理解を統べる作戦
スプリント強度を⾼める戦術
プロジェクト
レベル
複数スプリント
レベル
単⼀スプリント
レベル
“プロジェクト” と “プロダクト” を
⼆項対⽴で捉えない。
⼈の意識も貴重なりソース。
集中して成果をあげるためには、
適切なタイムボックス設計が必要。
問題は、プロジェクトでの局所最適で
全体の判断を誤ること。
Photo on VisualHunt
2
プロダクトオーナーと
開発チームの間にある境界線
Photo credit: gnportraits on Visualhunt / CC BY-NC-ND
Toshihiro Ichitani All Rights Reserved.
間違っていないか?という問い⾃体
が存在しない(こういうもんだ)
当然だが、プロダクトオーナーが
正解を持っているわけではない
確からしさを探し求めるための
仮説検証が無い、経験が無い
プロダクトづくりの不吉なにおい
Toshihiro Ichitani All Rights Reserved.
仮説検証に⻑けており⼗分な
知識と経験がある
しかも、新規事業や新規サービス
づくりのタイミングで運良く
稼働が空いている!
"理想的なプロダクトオーナー"
“プロダクトオーナー” とは、
都合の良い概念でしかない
Toshihiro Ichitani All Rights Reserved.
間違ったものを
正しくつくる
Do the Wrong things Right
Photo credit: BeaLeiderman via VisualHunt.com / CC BY-NC-SA
何をつくるべきなのか仮説を⽴て
最⼤限選択肢を保ちながら検証を
進め、誤りを除去していく。
選択の幅最⼤
(セットベース)
検証
計画
仮説⽴案
(モデル化)
検証
評価
価値探索
(正しいものを探す)
MVP特定
開発計画
(リリースプラ
ンニング)
スプリントプ
ランニング
スプリント
開発
スプリント
レビュー
スプリント
レトロスペクティ
ブ
MVP検証
アジャイル開発
(正しくつくる)
次の検証計画
(価値探索)へ
選択の振れ幅最⼩
(ポイントベース)
仮説検証型アジャイル開発
繋がりをつくる
段階をつくる
選択の幅最⼤
(セットベース)
検証
計画
仮説⽴案
(モデル化)
検証
評価
価値探索
(正しいものを探す)
MVP特定
開発計画
(リリースプラ
ンニング)
スプリントプ
ランニング
スプリント
開発
スプリント
レビュー
スプリント
レトロスペクティ
ブ
MVP検証
アジャイル開発
(正しくつくる)
次の検証計画
(価値探索)へ
選択の振れ幅最⼩
(ポイントベース)
繋がりをつくる
仮説検証とアジャイル開発の統合
時点での「基準」を⾒出し、育む
段階をつくる
作らない、利⽤する、その上で作る
理解とプロダクトの段階の統合
Photo on VisualHunt
まず競合や既存の⼿段を
代替して検証する
圧倒的にハリボテを
つくる
圧倒的に分離して
つくる
(フロントエンドとバックエンド)
…
まだ何が必要なのか
検討ついていない
何が問題なのか分かって
きた。新しい価値提案。
つくるものが⾒えてきた
ので最⼩限範囲でつくる
”段階のデザイン” + “変更容易性”
= 適者⽣存の構造化戦略
Photo credit: Esthr on VisualHunt / CC BY-NC
“今後の変更に耐えうる”
構造重視の設計
(フロントはそのまま、バックを刷新)
勝ち筋が⾒えてきた
スケールに備えたい
そろそろ
フロント側を
Photo on VisualHunt
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https://www.amazon.co.jp/dp/4802511191/
体験版はここまでです
続きは製品版でお楽しみください。
「正しいものを正しくつくる」
https://note.mu/papanda0806/n/n9094d4b2e9dc
“「正しいものを正しくつくる」という⾔葉が⼈に傾きを与える。
この⾔葉はそのまま読むのではなく、問いかけとして扱う。
すなわち「正しいものを正しくつくれているか?」と。それを他⼈
に向けるのではなく、⾃分⾃⾝に向ける。そうして、⾃分⾃⾝の在
り⽅、思考や⾏動を問い直すためにある⾔葉なのだ。⾃分で⾃分の
有りたい⽅向に向きあえているのか、気づくための⾔葉。”
「正しいものを正しくつくれているか?」

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