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前田食堂/大宜味村(沖縄)

二郎系沖縄そば」として有名な「前田食堂」。沖縄北部のやんばると呼ばれる地域、大宜味村という、ライトな観光客にとってはなかなか足が向かないエリアに位置します。1972年に創業の老舗であり、50年ちかくもの間、この地域でのガテン系にカロリーを提供してきた名店です。
トータルでは30席ほどであり、その半分が座敷、もう半分がテーブル席です。我々は土曜日の開店直後に訪れたため待ち時間ナシで入れましたが、退店時には数名の待ち行列が生じていました。
さっそく本題に入りましょう。看板メニューの「牛肉そば」。外観からは麺を確認することはできず、その代わりに山のような、というか山のモヤシ炒めがてんこ盛り。なのですが、丼のサイズはラーメンやそばにしては小さく、リンガーハットの野菜増しちゃんぽんを同じ器に盛り付けたらこれぐらいになるんとちゃうかという疑念はある。
シャキっとした食感のモヤシにガシガシと噛み応えのある牛肉、圧倒的なコショウの量。スパイシーを通り越して暴力的ですらありわかりやすく美味しい。麺は広く太く厚く、沖縄そばとしてはパワフルな部類でしょう。スープはモヤシ炒めから流れ出るコショウ風味が強すぎるため、本来はどんな味だったか不明。
連れは「牛肉おかず」を注文。渋いチョイスである。先の麺とベクトルは同じと思いきや、こちらはニンニク風味。「牛肉そば」にせよ「牛肉おかず」にせよ、わかりやすい調味が芸風。一見の方はビジュアル麺を含め、まずは「牛肉そば」を注文するのが良いでしょう。
わざわざ当店で食事をするために那覇から、という感じではありませんが、飲食不毛の地であるやんばるエリアに観光に出かけるのであれば是非立ち寄りたいところ。目の前の海はどこまでも広く青いので、この地域の観光名所のひとつとして捉えて訪れましょう。

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1年で10回沖縄を訪れることもあります。1泊15万円の宿から民宿まで幅広く手がけています。
TACが世に出した一風変わった沖縄本。もはやガイドブックではなく参考書の域です。非常に情報量が多く、かつ、うまく整理されており読みやすい。大判ではないので持ち歩きやすいのも素晴らしいです。オールカラーの割に高くない。数多ある沖縄ガイドブックの中では突出した存在です。