今年の春以降、新たに大手私鉄4社で、各駅に駅番号を設ける「駅ナンバリング」が導入される。
大手私鉄で新たに導入するのは、東武鉄道、西武鉄道、東京急行電鉄、南海電気鉄道の4社。東武鉄道では、3月17日のダイヤ改正と同時に導入し、5種類のアルファベットと数字でナンバリングする。アルファベットは路線やエリアによって変えることにしており、例えばダイヤ改正時から「東武スカイツリーライン」の愛称を使用する伊勢崎線の浅草・押上~東武動物公園間では、「Tokyo Skytree」にあわせて「TS」と設定する。
2012年度中に東京メトロ副都心線と相互直通運転を開始する東京急行電鉄では、「TY」(東横線)「DT」(田園都市線)など路線別に8つのアルファベットを使用し、2012年2月上旬より順次導入している。同様に、副都心線経由で東急との相互直通運転を開始する西武鉄道も、今後、2013年3月までに順次導入する。
近畿では、南海電気鉄道が、和歌山大学前駅の開業にあわせて、4月1日にアルファベット「NK」で導入。南海と相互直通運転している泉北高速鉄道は「SB」を、南海グループの阪堺電気軌道は「HN」をそれぞれ使用して、今春導入する。
駅ナンバリングは、外国人観光客など駅名が正しく読めない人でも、特定の駅名が識別できるように、アルファベットと数字を組み合わせた駅番号を各駅に付与するもの。日本では、地下鉄を中心に普及しているが、大手私鉄では京成電鉄や京浜急行電鉄など一部の鉄道会社の導入にとどまっていた。