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歌舞伎町の新たなぼったくりは「丁寧な接客と料金説明」 被害1億4000万円、都条例をすり抜ける巧妙な手口とは

2024年12月26日 14時00分 会員限定記事
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 年の瀬を迎え、忘年会などでにぎわう東京・歌舞伎町。高額な飲食代を請求される「ぼったくり」被害が絶えない国内有数の繁華街で、新しい犯行の手口が登場している。マッチングアプリで誘い出し来店させ、会計時には乱暴な言動を使わずに支払いをさせるなど巧妙化。今年は10月末までに約1億4000万円の被害が出ており、警視庁が警戒を呼びかけている。(西川正志)

◆アプリで知り合った女の子が「行きたいお店があるの」

 「以前入れなかったお店に行きたい」。歌舞伎町で広がる新たな手口は、アプリで知り合った女からのこんな誘いから始まる。実際にアプリでやりとりしているのは、女性を装った犯行グループの男。待ち合わせに来る女は店の従業員で、グループの一員だ。

忘年会シーズン、多くの人が行き交う東京・歌舞伎町=東京都新宿区で

 入店すると、店員はメニュー表を見せ「飲み放題は5000円」などと料金体系を丁寧に説明。女が「ゲームで負けた方が一気飲みしよう」などと提案し、大量の酒を注文するよう仕向ける。この時も店員は女に秘匿性の高い通信アプリで「そろそろ(アルコール度数の高い)ショットを頼むように」などと指示を送っている。

◆「飲み放題は5000円」と明示されていたのに

 店員は頃合いを見計らい、大量注文した酒は「飲み放題メニューではない」などと告げ、数十万円の料金を請求する。
 この手口は、従来のぼったくり被害に適用されてきた「東京都ぼったくり防止条例」をすり抜けてしまう。条例...

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