本格的な入試シーズンの幕開けとなる大学入学共通テストが18日、全国651会場で2日間の日程で始まった。出願者は昨年より3257人多い49万5171人となり7年ぶりに増えた。現行の学習指導要領に対応した最初の試験で、6教科30科目から7教科21科目に大きく再編。19日には「情報」が初めて実施され、現役生向けの「情報1」ではプログラミングやデータ活用について出題される見通しだ。
18日は地理歴史と公民、国語、外国語があり、英語はリスニング試験も行う。再編に伴い、「地理歴史、公民」では、近現代の世界と日本の歴史を関連付けて学ぶ「歴史総合」や、主権者教育を重視する「公共」などを初めて出題。1日目の「国語」と2日目の「数学(2)」は、試験時間が従来より10分延びる。
出願者のうち、高校などを今春卒業予定の現役生は42万5968人で86・0%を占めた。既卒者は13・1%で、高校卒業程度認定試験(旧大検)合格者などが0・9%。既卒者向けに、地理歴史、公民、数学、情報では旧課程に対応した問題も出る。
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