クラバンジーナ


白くぽってりとした、平たいお餅のような形で、いかにも柔らかそう。カマンベールなど、見慣れたチーズとは一味違う魅力をまとっています。人気の秘密は、なんと言ってもその柔らかな口当たりとやさしい味わい。食べた人はほぼ間違いなく虜になってしまうというおいしさなんです。
この素敵なチーズを作っているのは、「アルタ・ランガ」という小さなチーズメーカーさん。
イタリア北部、ピエモンテ州ランゲ地方に工房をかまえています。ランゲ地方といえば、美味しいものの宝庫。チーズはもちろん、バローロやバルバレスコといったワインや白トリュフでも有名なところです。
アルタ・ランガさんのこだわりは、『手作りの郷土チーズ』。昔ながらの地元チーズを、手作業でていねいに作っています。クラバンジーナも、そんなチーズのひとつ。原料は、牛乳と羊乳のミックス。伝統レシピのチーズというと、素朴で無骨な味を想像するかもしれませんが、このクラバンジーナは驚くほどソフトで繊細。牛乳の親しみやすさと、羊乳らしいほのかな甘みやコクが絶妙のバランスです。まるで春の光のような、やさしく心地よいおいしさ。工場生産では、きっとこんなに微妙な風味は出ないでしょう。まさに手作りならではの味わいです。ランゲの景色を描いたラベルの絵からは、地元チーズへの愛情と誇りがにじみ出ているようです。
クラバンジーナにワインを合わせるなら、スパークリングワインがおすすめ。しゅわしゅわと心地いい泡と、とろりとしたクラバンジーナが、とてもよく合います。枝付き干しブドウとの相性もばっちり。少しハチミツを添えると、またさらにおいしくなります。
Weblioに収録されているすべての辞書からクラバンジーナを検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。

- クラバンジーナのページへのリンク