古厩智之
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/14 09:49 UTC 版)
この存命人物の記事には検証可能な出典が不足しています。(2015年8月) |
ふるまや ともゆき 古厩 智之 | |||||
---|---|---|---|---|---|
生年月日 | 1968年11月14日(55歳) | ||||
出生地 | 日本 長野県塩尻市 | ||||
職業 | 映画監督 | ||||
ジャンル | 映画、テレビドラマ | ||||
配偶者 | 唯野未歩子 | ||||
|
古厩 智之(ふるまや ともゆき、1968年11月14日 - )は、日本の映画監督[1]、テレビドラマ演出家。長野県塩尻市出身。長野県田川高等学校を経て、日本大学藝術学部卒業。C&Iエンタテインメント所属。
略歴
大学在学中に撮った『灼熱のドッジボール』が、1992年ぴあフィルムフェスティバル (PFF) でグランプリ受賞を果たす。これでスカラシップ権を獲得し、1995年に『この窓は君のもの』で長編デビュー。同作で第35回日本映画監督協会新人賞を受賞。当時26歳であり、これは現在も同賞の最年少受賞である。1995年秋には塩尻市の塩尻東座で『この窓は君のもの』が自主上映され、地元紙にも大きく取り上げられるような成功を収めるとともに、自主上映会フロム・イースト(FROM EAST)発足のきっかけとなった[2]。
2005年秋に広島の映像文化ライブラリーにて開催された、神酒大亮監督とのPFF関連のトークイベントで当時を振り返った古厩監督は、「映画監督になろうとも、就職しようとも考えてなかった」「もしグランプリを取らなかったら、絶対ニートになったかも」と告白している。『この窓は〜』は実家の長野から山梨を往復通勤しながらの撮影だったそうで、一人でやっていた自主映画とは違い、ベテランスタッフに囲まれた慣れない現場環境に加え、クランクイン直前のプロデューサー降板という混乱等も重なったことから、かなりのプレッシャーに陥り、「現場が近付く度、お腹が痛くなった」こともあったとのことである(前出のトークイベント)。そのため、一時期本人曰く「監督拒否症」となり、助監督をしたり、遊園地で2年バイトしたり、とりあえずシナリオもどきを書いて仙頭武則プロデューサーのもとへ甘えに行ったりの惰性的な日々を送り、2001年に長編第2作『まぶだち』を撮るまで、結局6年を要している。
2002年10月から放映された『ケータイ刑事 銭形愛』を機にTVドラマも手がけ始め、『ケータイ刑事 銭形シリーズ』には全て関わっている。シリーズ歴代監督が本人役で一斉に大集合した『ケータイ刑事 銭形零 2ndシリーズ』第6話「演技が出来ずして演出が出来るか! 〜連続監督殺人事件〜」に出演した時は、殺人事件の被害者役だった。 また、『BSアニメ夜話』(NHK-BS2)にもゲストとしてたびたび登場している。
2005年の『さよならみどりちゃん』で第27回ナント三大陸映画祭銀の気球賞(準グランプリ)を受賞した。
人物
- 『灼熱のドッジボール』『この窓は君のもの』両作品でヒロイン役を演じた清水優雅子は、古厩監督の当時の交際相手であった。だが、『灼熱の〜』撮影後に別れたため、『この窓は〜』はやはり、複雑な心境を抱えながらの撮影だったという。
- 里帰り中に家族と隣市の松本市美術館に来館。開催されていた展覧会「メアリー・ブレア原画展」で偶然に節目である入場1万人目となり地元のテレビや新聞に囲まれた[3]。
映像作品
映画
- 捨て子の捨吉
- 鉄と鋼
- 灼熱のドッジボール(1992年)(ぴあフィルムフェスティバル グランプリ)
- 走るぜ(1993年)
- この窓は君のもの(1995年)(第35回日本映画監督協会新人賞)[4]
- Indies.B ボクサーと凧(1999年)
- まぶだち(2001年)(2001年ロッテルダム国際映画祭タイガーアワードグランプリ&国際批評家連盟賞、芸術選奨新人賞)
- ロボコン(2003年)
- さよならみどりちゃん(2005年)(第27回ナント三大陸映画祭主演女優賞&銀の気球賞(準グランプリ))
- 奈緒子(2008年)
- ホームレス中学生(2008年)
- 武士道シックスティーン(2010年)
- 「また、必ず会おう」と誰もが言った。(2013年)
- 無花果の森(2014年)
- キリング・カリキュラム〜人狼処刑ゲーム 序章〜(2015年)
- サクらんぼの恋(2018年)
- のぼる小寺さん(2020年)
- パティシエさんとお嬢さん(2022年)
- PLAY!〜勝つとか負けるとかは、どーでもよくて〜(2024年)
テレビドラマ
- ケータイ刑事 銭形愛(2002年 - 2003年、BS-i)
- ケータイ刑事 銭形舞(2003年、BS-i)
- 恋する日曜日 「丘を越えて 〜Mayde Tomorrow」、「ゆらゆら 〜バカンスはいつも雨」(2003年、BS-i)
- ケータイ刑事 銭形泪(2004年、BS-i) - 1stシーズンのみ
- さそり 阿修羅編(2004年、BS-i)
- 68FILMS東京少女 「それっきりだった」、「原っぱ」(2004年、BS-i・BSフジ)
- 68FILMS美少年Hi! 「恋する梅干し」(2004年、BS-i・BSフジ)
- ケータイ刑事 銭形零(2004年 - 2005年、BS-i)
- スパイ道 「変型」(2005年、BS-i)
- 劇団演技者。 「家が遠い」(2005年、フジテレビ)
- 文學の唄 恋する日曜日 「晩菊」(2005年、BS-i)
- ケータイ刑事 銭形雷(2006年、BS-i)
- 恋する日曜日 ニュータイプ 「一人ぼっちの魔女」(2006年、BS-i)
- 神様からひと言(2006年、WOWOW)
- 恋する日曜日 第3シリーズ 「近くて遠い恋」、「お引越し」(2007年、BS-i)
- ケータイ刑事 銭形海(2007年 - 2008年、BS-i) - 2nd&3rdシーズン
- 東京少女 セピア編 「さよなら少女」(2008年、BS-i)
- 東京少女 大政絢 「エチュード "秘密"」(2008年、BS-i)
- 東京少女 真野恵里菜 「やさしい拳」(2009年、BS-i)
- ケータイ刑事 銭形命(2009年、BS-TBS)
- ブカツ道 「桜の園」「しあわせの味」(2010年 、WOWOW)
- MM9-MONSTER MAGNITUDE- 第1、2、11話(2010年 、毎日放送)
- モリのアサガオ 第5、8話(2010年、テレビ東京)
- ケータイ刑事 銭形結(2010年 - 2011年、BS-TBS)
- 宮部みゆきスペシャル 魔術はささやく(2011年、フジテレビ)
- カレ、夫、男友達(2011年、NHK)
- つるかめ助産院〜南の島から〜(2012年、NHK)
- 配達されたい私たち(2013年、WOWOW)
- 鉄子の育て方(2014年、メ〜テレ)
- 誤断 第3、4話(2015年、WOWOW)
- 徳山大五郎を誰が殺したか? 第3、7、10、11話(2016年、テレビ東京)
- 警視庁 ナシゴレン課 第1、2、7話(2016年、テレビ朝日)
- 銀と金(2017年、テレビ東京)
- サチのお寺ごはん(2017年、メ〜テレ)
- ぼくは愛を証明しようと思う(2018年、テレビ朝日)
- マイラブ・マイベイカー(2020年、メ〜テレ、関西テレビ、テレビ神奈川)
- もしも、イケメンだけの高校があったら(2022年、テレビ朝日)
- パティシエさんとお嬢さん(2022年、テレビ神奈川)
- 昭和歌謡ミュージカル また逢う日まで(2022年、NHK BSプレミアム)
ネット配信ドラマ
- &美少女〜NEXT GIRL meets Tokyo〜(2017年、FOD)
WEBドラマ
舞台
- 即興劇 高橋さん家と新垣さん家(2010年10月25日 - 29日、青山円形劇場)
- ケータイ刑事 銭形結・舞台版~初恋は死の香り!〜愛はかげろうのように殺人事件~(2010年12月28日 - 30日、本多劇場)
著書
- 青春ロボコン〜「理数系の甲子園」を映画にする〜 (2004年1月23日、岩波ジュニア新書)
脚注
- ^ “第3回 チャレンジセンターセミナー「 映画 『ロボコン』にみる“挑み力”」開催のお知らせ”. 現代GP. 東海大学 (2007年). 2015年8月8日閲覧。
- ^ 合木こずえ「映画館から 塩尻会館東座 細腕館主奮戦記」『映画芸術』1996年夏号、379号、pp.84-85
- ^ 「メアリー・ブレア展1万人」市民タイムス(2013.08.23 )2015年2月25日閲覧
- ^ PFF
- ^ 「実力派俳優陣集結 May J.さん主題曲披露 ネスレ「キットカット」受験生応援ショートフィルム公開記念イベント」共同通信(2014年12月19日)2015年2月25日閲覧
外部リンク
- 古厩智之 (@mayamaya_) - X(旧Twitter)
- 古厩智之 - allcinema
- 古厩智之 - KINENOTE
- 古厩智之 - 日本映画データベース
- Tomoyuki Furumaya - IMDb(英語)
- 古厩智之のページへのリンク