引き分けを除外
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 09:59 UTC 版)
勝利数 ÷ (試合数 - 引き分け試合数) もしくは 勝利数 ÷ (勝利数 + 敗戦数)で求めることができる。 引き分け試合を省いて計算する方法。引き分け試合を成績の要素から排除しているように見えるが、実際はその影響が無視できない。 特徴:引き分け試合数が増えるにつれて、1試合の勝敗の持つ意味が増大する。このためゲーム差を指標として使えない。(例)Aチーム92勝50敗1分(貯金42)勝率.648、Bチーム87勝47敗9分(貯金40)勝率.649とBチームがマイナス1ゲーム差で上位となる。極端な例ではAチーム1勝142分で勝率1.000、Bチーム142勝1敗で勝率.933となり、Aチームが上位となる。 2つの試合を2引き分けと1勝1敗になった場合を比較すると、勝率が5割超の場合は2引き分けの方が勝率が高くなり 勝率が5割未満の場合は1勝1敗の方が勝率が高くなる。(例)Aチーム86勝54敗3分(貯金32)勝率.614、Bチーム87勝55敗1分(貯金32)勝率.613とAチームが上位となる。また、Cチーム64勝76敗3分(借金12)勝率.457、Dチーム65勝77敗1分(借金12)勝率.458とDチームが上位となる。 総試合数が充分に多くないと、問題のある結果を導くことがある(勝率10割・0割の場合、それぞれ「引き分け=勝利」「引き分け=敗退」となる)。 (勝率10割または0割の場合を除き)成績の異なる2者が、同率で並ぶことは少ない。 全試合引き分けの状態では、勝率が計算できない(別に定義する必要がある)。 採用例:日本プロ野球で現用。 韓国プロ野球で現用。 NFLで1972年度まで使用されていた。
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