新姫【ニイヒメ】(果樹)
登録番号 | 第5791号 | |
登録年月日 | 1997年 11月 14日 | |
農林水産植物の種類 | かんきつ | |
登録品種の名称及びその読み | 新姫 よみ:ニイヒメ | |
品種登録の有効期限 | 18 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 熊野市 | |
品種登録者の住所 | 三重県熊野市井戸町796番地 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 橋本謙二 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,「タチバナ」と日本在来のマンダリンの交雑実生と推定されるものであり,果実の形が扁球,果重が20g程度で果皮が橙色の,育成地(三重県熊野市)において12月~1月に収穫できる香酸かんきつである。 樹姿はやや直立,樹勢は中である。枝梢の太さは細,節間長は短,とげは無である。葉身の形は披針形,先端の形は鋭尖形,基部の形は鋭形,大きさは極小,葉形指数は極大,翼葉は無,葉柄の長さは短である。花弁の長さは短,色は白,花糸の分離程度は合一である。果実の形は扁球,果形指数は大,果頂部の形は陥没,放射条溝及び凹環の有無は無,果梗部の形はやや凹,放射条溝は無,果心の充実度及び大きさは中,果実の大きさは極軽(21g程度),果皮の色は橙,果面の粗滑は粗,果皮の厚さは薄,剥皮の難易は易である。じょうのう膜の硬さは硬,砂じょう(果肉)の色は濃橙である。果汁の多少は多,甘味は高,酸味は中,香気の多少はやや少,香気の種類はダイダイ臭,種子数は中,胚の数は多胚である。成熟期は晩で育成地において1月下旬,隔年結果性は低,浮皮果の発生は無である。 「紀州みかん」と比較して,果汁の酸味が高いこと,種子の胚の数が多胚であること等で,「タチバナ」と比較して,果皮色が橙であること,果面が粗いこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,育成者の庭(三重県熊野市)に自生していた「タチバナ」と日本在来のマンダリンとの交雑による偶発実生と推定されるかんきつであり,平成4年から,三重県農業技術センター紀南柑橘センターの協力を得て,特性の調査,確認を行い育成されたものである。 |
新姫
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/11 05:22 UTC 版)
新姫 | ||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||
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和名 | ||||||||||||||||||
新姫 |
新姫(にいひめ)は、三重県熊野市で見つかった新種の柑橘類で香酸柑橘のひとつである。
タチバナ(在来種、熊野市の天然記念物)と日本在来のマンダリンの交雑実生と推定され、1997年(平成9年)に種苗登録された[1]。
日本における2010年の収穫量は18 トンで、その全てが三重県熊野市で生産されている[2]。
特徴
香酸カンキツであり独特のダイダイの香りがある。果形は扁球形で果実の平均重21 グラム程度、果皮の色は橙で、ニホンタチバナと較べて果面は粗い。果肉の色は濃橙で、果汁は多くて甘い。[1][3]。
脚注
- ^ a b 農林水産省登録品種データベース2013年6月18日閲覧
- ^ 農林水産省特産果樹生産動態等調査2013年7月23日閲覧
- ^ http://www.mate.pref.mie.lg.jp/marc/TANPO/50/5010.pdf 紀南かんきつセンター研究成果紹介「香酸カンキツ『新姫』の品種特性」]2013年6月19日閲覧
関連項目
固有名詞の分類
- >> 「新姫」を含む用語の索引
- 新姫のページへのリンク