昇竜ステークス以後
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競馬記者の田中恵一は、『競馬フォーラム』誌の昇竜ステークスの結果報告記事において勝ち馬のブイロッキーを褒めた後で、「同レースでは今年前半のダート戦線を席巻した」スシトレインについて「理想的な好位からの競馬になったが、まるで精彩を欠く競馬。ハナを切らないと、ここまでだらしないのかと少々がっかりした」と厳しい評価を下した。 昇竜ステークス・ユニコーンステークスにてスシトレインの鞍上を務めたオリヴァーは、調教ではじめてスシトレインに騎乗した際には「こんないい馬がいるとは」と本馬を絶賛していた。昇竜ステークスでの敗戦後、精神面の改善を目指して装着されたブリンカーはオリヴァーの進言によるものだったが、これも結果は伴わなかった。オリヴァーはユニコーンステークス後「馬が走らないと決めてかかっている感じで、自分からやめてしまう」と本馬が精神面に大きな問題を抱えていることを指摘している。 競馬記者の鈴木永人はヒヤシンスステークスの前に、競馬情報サイトJRDBのコラムで、スシトレインは順調に行けば古馬GIレースのジャパンカップダートも狙える器であると高く評価し、本馬に対抗できそうなのはビッグウルフくらいであろうと予想した。しかしユニコーンステークス前の同じコラムでは評価が一変し「足が遅いスシトレイン」「ユートピアやビッグウルフに対して本馬では勝ち目がないだろう」と述べている。なお、「対抗できそう」としたビッグウルフはその後、ユートピアらを下してこの年のジャパンダートダービーを制している。 競馬評論家の須田鷹雄は2003年の注目馬として本馬の名前を挙げ、競馬実況アナウンサーの吉田伸男もスシトレインを注目馬に挙げていたと述べた。本馬がユニコーンステークスで敗れて3連敗となった後も「スシトレインも地方のダート中距離でいずれ穴を開けるのではと思う」と、半年前の期待感からは幾分トーンダウンしていたもののまだスシトレインを見限ってはいなかった。
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