さお〔さを〕【×竿/×棹】
読み方:さお
[名]
1 枝・葉を取り払った竹や木の細長い棒。物干し竿・釣り竿・旗竿など。合成樹脂・金属製もある。
2 水底に突っぱって舟を進ませる長い棒。水棹(みさお)。「流れに—をさす」
5 三味線・胡弓などの胴から上の、糸を張る長い柄の部分。また、三味線のこと。「—が入る」「太—」
8 雁(がん)が1列になって飛んでいる状態。「—になれ、鉤(かぎ)になれ」
3 羊羹(ようかん)などの棹物菓子を数えるのに用いる。「練り羊羹一—」
[下接語] 鳴る竿・水(み)竿(ざお)衣紋(えもん)竿・掛け竿・殻(から)竿・間(けん)竿・刺(さ)い捕り竿・竹竿・中(ちゅう)棹・継ぎ竿・釣り竿・釣瓶(つるべ)竿・手棹・鳥竿・鳥刺し竿・延べ竿・幟(のぼり)竿・秤(はかり)竿・歯竿・旗竿・太棹・干し竿・細棹・黐(もち)竿・物干し竿・雪竿
棹
棹(ソー)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/09 04:49 UTC 版)
三線の音色と価値はその棹で決まるといわれる。素材としてはカリン、ゆし木、紫檀、縞黒檀(カマゴン)、黒檀などがある。その中でも材質が重くて硬く、年月が経過しても反りや狂いの生じにくい黒檀(黒木=クルチ)が珍重されている。三線の棹として現在最高級とされるのは八重山産の黒檀(八重山黒木=ヤイマクルチ)である(希少なために高価になっている面もあり、八重山産であれば必ず良い音を保証するという意味ではない)。現在では台湾やフィリピン産の南方黒木(カミゲン)やカマゴンと呼ばれる種類が黒木の代用として多く使われているが、これらも年々出回らなくなってきている。 棹の原木はよく「寝かせて」自然乾燥させ、材質を締める必要がある。良い棹を作るには最低でも5年は寝かせた素材を使う。職人によっては、よく響く棹には黒木を使い、柔らかい音色を求めてあえてゆし木を棹に使うといった工夫も行われる。名高い三線の名器を「開鐘(ケージョー)」と呼ぶが、そのうち富盛開鐘(トムーイケージョー)の棹はゆし木製である。 音色を度外視すれば棹の素材に制限はなく、純金や銀、ガラス、アルミ、樹脂を用いた棹も実際に存在する。
※この「棹(ソー)」の解説は、「三線」の解説の一部です。
「棹(ソー)」を含む「三線」の記事については、「三線」の概要を参照ください。
棹
棹
「棹」の例文・使い方・用例・文例
- 小舟に棹差して川を渡った
- 棹差して舟を出す
- 取る棹の心長くも
- 逆流に棹を差す
- 棹を差す
- 棹を差して河を渡る
- 棹を差して舟を出す
- リボンで飾られた垂直の棹または柱で、5月1日を祝ってそのリボンを持って踊る
- 支持するものとして使われる垂直の柱や棹
- 長唄を伴奏する細棹や中棹の三味線
- 義太夫節の伴奏をする太棹の三味線
- 唐から渡来した,棹に反りがなく弦が5本の琵琶
- 棹を使って舟をすすめる
- 長い棹をもつリュート型の撥弦楽器
- 延べ棹という三味線
- 延べ棹という,三味線の棹
- 義太夫に使う棹の太い三味線
- 細棹の三味線
- 細棹という,三味線の棹
- >> 「棹」を含む用語の索引
- 棹のページへのリンク