つうせいけんきせい‐さいきん【通性嫌気性細菌】
通性嫌気性生物
通性嫌気性生物(つうせいけんきせいせいぶつ)は、そのエネルギー獲得のため、酸素が存在する場合には好気的呼吸によってATPを生成するが、酸素がない場合においても発酵によりエネルギーを得られるように代謝を切り替えることのできる生物である。通常は細菌だが、一部真核生物や古細菌も存在する。
通性嫌気性細菌のいくつかの例を挙げると、たとえば、Staphylococcus(ブドウ球菌、グラム陽性球菌)、Corynebacterium(コリネバクテリウム属、グラム陽性桿菌)、Listeria属(リステリア属、グラム陽性桿菌)、大腸菌(エシェリキア属、グラム陰性桿菌)等がある。
真核生物は通常偏性好気性であるが、酵母のように酸素が無い条件で増殖できるものも存在する。
古細菌は偏性嫌気性ないし偏性好気性生物が多いが、Thermoplasma、Acidianus、Sulfurisphaeraの3属、及びPyrolobus fumarii、Pyrobaculum aerophilumは嫌気呼吸に切り替えることができる。
関連項目
翻訳元
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