造語法
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造語法(ぞうごほう)とはある言語に於いて既存の単語から新たな単語を作り出す際に使用される方法の事である。屈折を用いたもの、接辞を用いるもの、単語同士を結合させるものなど多種多様な造語法が存在している。
主な造語法
日本語の造語法
日本語は用言の活用や接尾辞の付加、あるいは単語の連結を用いて造語することが多い。後者の方法は孤立語である中国語の影響を受けて発達したものであり、殆どの漢語と多くの和語がこの方法に依り造語された。前者の方法は動詞等から派生名詞などを作る際に使用されることが多い。
英語の造語法
英語はかつては屈折により単語を生成していたが、現在では接辞や孤立語的な単語の連結を用いて造語することが一般的である。
たとえば、名詞 food(食物)/blood(血)から動詞 feed(食わせる)/bleed(出血する)を派生するのは屈折による方法であり、古くは広く用いられたが、現代ではこの造語法は用いられない。一方、形容詞から名詞を作る接尾辞-nessや副詞を作る接尾辞-lyは現代でも広く用いられる。
また understand や forgive などのように、動詞に接頭辞をつけて意味の異なる動詞にする派生法も、古くは広く用いられた(ラテン語やドイツ語にも多い)が、今ではこれに代わり動詞と副詞・前置詞を組み合わせて用いる群動詞(単語ではない)が用いられることが多い。
ロジバンの造語法
ロジバンでは、単体でそのまま使用できる1200ほどの語根に加え、これらを組み合わせて最低でも144万の複合語を生成することができる。語根の一つ一つが独自の語幹形を有し、これを元にロジバン内における新語や外部からの借用語が作り出される。複合語はその形から構成要素となっている語を照応することができる。原理として同音異義語は存在しえない。
関連項目
造語法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/04 06:43 UTC 版)
接尾辞の中には動詞語幹について名詞化するもの、名詞語幹について意味を拡張するものなどが存在する。語幹末が子音であるか母音であるかによって異形態を持つものがあるが、以下においてはスラッシュの前が子音の後に現れる異形態であり、スラッシュの後は母音の後に現れる異形態である。 -iac/-gac:動詞語幹について「〜する物、者」という名詞を作る。usere(移る) + iac > useriac(移民) cilug-(皇位を継承する) + iac > cilugiac(皇太子、皇太女) belysé(官制する) + gac > belységac(管制官) -hoth/-coth:動詞語幹について「〜すること」という抽象名詞を作る。hが前に来る子音によっては同化現象を起こすのは音韻規則に従う。動詞が主語や目的語などの要素を持つこともあり、その場合には単なる語の派生ではなく、関係節を形成する文法的役割を果たす。cair-(入る) + hoth > cairhoth(入学) doz-(望む) + hoth > dozzoth(望み、願望) cime-(秘密にする) + coth > cimecoth(秘密) sa-(買う) + coth > sacoth(買い物、ショッピング) -ragh:動詞語幹について「〜する様子、〜する機能」という抽象名詞を作る。守備範囲が広い。mén-(船) + ragh > ménragh(平面宇宙航行機能) -lach:名詞語幹について「〜の集団」という名詞を作る。gosuce-(家臣) + lach > gosucelach(家臣団)
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