Location via proxy:   [ UP ]  
[Report a bug]   [Manage cookies]                

鞭とは? わかりやすく解説

ぶち【×鞭】

読み方:ぶち

「むち」に同じ。

下女、—もて打たんとす」〈沙石集・七〉


べん【×鞭】

読み方:べん

人名用漢字] [音]ベン(慣) [訓]むち むちうつ

むち。「鞭声教鞭

むちうつ。「鞭撻(べんたつ)/先鞭

むち状のもの。「鞭虫鞭毛


むち【×鞭/×笞/策】

読み方:むち

馬・牛などを打って進ませるために用い革ひもや竹の棒。刑罰として人を打つ場合にも用いる。「—を当てる」「—を入れる」

人に物を指し示すための細長い棒。

人を励ましたり𠮟ったりするための言葉や行為。「愛の—」


むち(鞭)


鞭(むち)[whip]

特殊+指定SE効果音専用楽器。むちの音が必要なときに使う。ピシッとかパチッの音色で、モノを叩くのでなく空中ループした皮革同士ぶつかり発音する

作者色川武大

収載図書生家
出版社中央公論社
刊行年月1986.11
シリーズ名中公文庫


作者金文洙

収載図書韓国現代文学 4 中編小説 2
出版社柏書房
刊行年月1992.5


読み方:ムチmuchi

作者 北原武夫

初出 昭和21年

ジャンル 小説


読み方
むち

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/05 23:33 UTC 版)

鞭の種別「一本鞭」(bullwhip)

(むち、笞、Whip)は、動物も含む)を打つ(たたく)ための道具であり、持ち手(棒)の先にを編んで状にしたを取り付けた一本鞭(牛追い鞭:bullwhip)、などのよくしなる細長い状のもの(騎馬鞭)、などがある。動物に対しては、カウボーイを追いたてるときや乗馬騎手を制御するときなどに使われる。また、人に対しては、主に殺傷目的以外の刑罰拷問に用いられる。

概要

黒人奴隷を一本鞭で折檻する白人主人の図
鞭打ちされた奴隷の背中

形状は

  1. 縄状
  2. 棒の先に縄
  3. 縄無しの棒のみ

に大別される。概して「」は革紐の縄を取り付けたものを、「」は竹製の棒状ものを指す。

鞭の使用目的は、動物に対する調教、また、人間に対する刑罰拷問などの目的で、致命傷にならない範囲で苦痛を与えることである。これらの目的で用いられる鞭は縄状あるいは弾性の大きい棒であり、痛みを強く感じる皮膚にダメージを加え、骨折打撲のような直ちに行動を妨げるケガを与えないように作られている。

刑罰としての笞打ちはかつては普遍的であり、現代でも一部のイスラム国家で行われている。 また「教鞭を執る」という成句があるように、かつては教育の目的で、世界中の学校で教師が鞭を持ち、使っていた。黒板を指す指示棒としての役割と、生徒への体罰に使う役割があった。しかし、現代は体罰が問題視され、使われなくなった。近年ではSMのプレイの一環として、嗜虐性趣味を持つ人間が用いる例もある。

棍棒や竹刀に近い形状の物は武器としても用いられたが、縄状のムチが戦闘に使われることはない。

種別

革を編んだ縄状の一本鞭
棒の先に縄の鞭
縄無し棒のみの騎馬鞭
一本鞭
英語ではブルウィップ(Bullwhip)というものであり、スティーヴン・スピルバーグ監督の映画『インディ・ジョーンズ シリーズ』の主人公、インディアナ・ジョーンズが使ったことで知名度が上がった。複数の細い革紐を束ね1本に編み込んだ長く柔軟な鞭で、長さは1mから8m近い物まである。発祥カウボーイを追いたてるために使われた道具であり、後に音を鳴らすウィップクラッキングと、的を狙うターゲットウィップに分かれアメリカ西部の競技などに用いられるようになった[1]。 鞭を振った際に生じる大きな音は音速を超えた鞭の先端が空気を切り裂いて生じた衝撃波のソニックブームであり、物体に当たって生じている音ではない。音速を超える鞭先端の切れ味は非常に鋭く、鞭で大根やアルミ缶などを切断することができる[2][3]
この鞭は人間に対して使用されることもあり、かつては犯罪者に対する刑罰拷問に使われ、また、白人主人が反抗的な黒人奴隷痛めつける際に用いられたことも多く、現代においても鞭打ち刑が採用されている地域がある。良く鞣された革紐を隙間なくしっかり編み上げた一本鞭は強靭で先端速度も速く、打撃面が細く集中し痛みが激しい。そのため裸体で鞭を受けた場合、たった一発の鞭で皮膚が切れ出血することや、大の成人男性があまりの痛さに泣いて許しを乞うたり、失禁したり気絶したりする受刑者も珍しくない。
また、BDSMで用いられることもあり、主にラバー鞭と編み上げ鞭の2種類がある。ラバー鞭は鞭部がゴムチューブになっており、重量感とともに打撃が重い。編み上げ鞭は革紐を編んで一本にしており、丈夫な上軽いため打撃がシャープである。柄の先からすぐに鞭になるものを一本鞭と呼ぶ。いずれも打撃面が細く痛みが強いため上級者向けである。
騎馬鞭
馬の尻などを打って馬に指示を出すための鞭(速度を上げさせるために叩くことを「鞭を入れる」と表現する)。長鞭と短鞭がある。競馬で使用する鞭は、ガラス繊維強化プラスチッククジラのヒゲ等の芯を皮等で被覆したものであり、馬体を傷つけないように先端には平たい皮の板を取り付けたものが多い。英国競馬統括機構は馬と騎手の安全や馬の制御の為に鞭の使用は必要であると主張する一方[4]国際競馬統括機関連盟は鞭を何度も使用することは動物虐待であるとして、競馬での使用回数等に制限を設けている[5]。日本においては国際協約に沿った「鞭の使用に関するガイドライン」が2011年に制定され[6]中央競馬では2017年よりルールの国際調和及び動物愛護の観点から、競走において騎手が使用する鞭をパッド付鞭に限定する[7]。また、馬に対して鞭を使用することが制御や速度、安全性に関連はしないとする研究もある[5]
鞭(べん)
以降の中国などで用いられた、竹、木、金属など材質や長さがさまざまな警棒状の武器及び捕具。鉄で出来た物は鉄鞭、それ以外は硬鞭(こうべん)という。日本の十手も同種。柄となる部分以外には、威力を増すために竹のような節などが付けられている。中国の刑罰で鞭打ちとあった場合、縄状のムチではなく、棒状のムチを指す。成人男性が全力で殴りつけるので、刑の途中で死亡するものもいるほどであった(※→関連項目:鞭 (中国の武器)捕具#中国の捕具捕具#江戸時代の捕具ケイン (鞭)笞刑鞭打ちなど)。
フレイル
棍棒に分類される武器であるが、鞭の特性も持っているもの。複数の棍が紐や鎖などでつながっており、振るうとつなぎ目の部分を軸にして先端部分が加速するため、ただの棒状の棍やメイスを振るうよりも高い打撃力を生み出すことができる。ただし、先端部分の動きの制御が難しく、味方や自分に当たる危険性があるという、鞭と同様の弱点も持っている。三節棍などが有名。
キャットオブナインテイル
柄に九つ、もしくはそれ以上の数の革紐を取り付けた拷問器具。一度の振りで多くのみみず腫れを起こす。房が多い分一本一本の威力が低く、戦闘用には向かないが、拷問用としては致命傷を与えにくいことが長所となる。「バラ鞭」とも称する。
リボン
新体操で使われる。プラスチックの棒とナイロンの布で出来ている。
スラップスティック
むち (楽器)」を参照。音楽的効果として使われる打楽器。

脚注

  1. ^ 日本鞭競技協会
  2. ^ ”謎の着物美女”が鞭で野菜を切る
  3. ^ How to Cut Cans with a Whip
  4. ^ The whip”. The British Horseracing Authority. 2020年10月30日閲覧。
  5. ^ a b 馬をムチでたたいても速くなったり制御しやすくなったりはしない”. GIGAZINE. 2020年10月30日閲覧。
  6. ^ JRAが競走ルールを変更(鞭の使用制限など)”. www.keiba-dojo.com. 2020年10月30日閲覧。
  7. ^ 競走ルールの変更及び全周パトロールビデオの全レース公開を行います日本中央競馬会、2016年12月13日閲覧[リンク切れ] - https://web.archive.org/web/20171115143742/https://www.jra.go.jp/news/201612/121203.html(アーカイブ)

参考文献

関連項目

  • 笞刑(ちけい)
  • 鞭打ち症
  • ウィッピング
  • 教鞭 - 教師が体罰用や指示棒として使用していた鞭。
  • 靜鞭中国語版 - 中国の宮廷で皇帝が演説を始める前に、側近が鞭を鳴らす鳴鞭の儀式を行い静粛にさせていた。

外部リンク


鞭(べん)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/23 17:52 UTC 版)

「鞭」の記事における「鞭(べん)」の解説

以降中国など用いられた、竹、木、金属など材質長ささまざまな警棒状の武器及び捕具出来た物は鉄鞭それ以外硬鞭こうべん)という。日本十手同種。柄となる部分以外には、威力を増すために竹のような節などが付けられている。中国刑罰鞭打ちとあった場合、縄状のムチではなく棒状ムチを指す。成人男性全力殴りつけるので、刑の途中で死亡するものもいるほどであった(※→関連項目鞭 (中国の武器)捕具#中国の捕具捕具#江戸時代の捕具ケイン (鞭)笞刑鞭打ちなど)。

※この「鞭(べん)」の解説は、「鞭」の解説の一部です。
「鞭(べん)」を含む「鞭」の記事については、「鞭」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「鞭」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

出典:『Wiktionary』 (2020/06/14 17:20 UTC 版)

発音(?)

熟語


※ご利用のPCやブラウザにより、漢字が正常に表示されない場合がございます。
Copyright © KANJIDIC2 - the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group(EDRDG), used in conformance with the Group's licence. Copyright © 1991-2010 Unicode, Inc. All rights reserved. Stroke Order Diagrams(SODs) licensed from © Kanji Cafe.

「鞭」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「鞭」の関連用語

鞭のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



鞭のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
JRAJRA
Copyright 2024 Japan Racing Association.
ヤマハミュージックメディアヤマハミュージックメディア
Copyright(C) 2000-2024 YAMAHA MUSIC MEDIA CORPORATION. All Rights Reserved.
ヤマハミュージックメディア音楽用語ダス
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
EDRDGEDRDG
This page uses the JMnedict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの鞭 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの鞭 (改訂履歴)、捕具 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryの (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
漢字辞典
Copyright © KANJIDIC2 - the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group(EDRDG), used in conformance with the Group's licence.
Copyright © 1991-2010 Unicode, Inc. All rights reserved. Distributed under the Terms of Use in http://www.unicode.org/copyright.html.
Stroke Order Diagrams(SODs) licensed from © Kanji Cafe.
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS