アブー・サフル・アル=クーヒー
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/11 05:57 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動アブー・サフル・アル=クーヒー(Abū Sahl Wayjan ibn Rustam al-Qūhī)は、ペルシア[1]の数学者、物理学者、天文学者である。クーヒーはTabaristanのKuhに生まれ、10世紀にバグダードで活躍した。彼は、ムスリムの最も偉大な幾何学者の一人だと考えられている。
彼は数学や天文学に関する多くの著作を残した。彼は、ブワイフ朝ので988年にできた天文台でリーダーを務めた。彼は、アルキメデスやアポロニウスの残した問題に取り組み、二次以上の方程式についての研究を主導した。彼はそのうちのいくつかを解き、解法可能な条件について論じた。
物理学の分野では、クーヒーは、物体が地球の中心(当時においては宇宙の中心)に向かう傾向性である重さ(thiql)を、秤ではかることが出来て場所に依存せずに決まる量waznから区別した。クーヒーによると、この「重さ」は物体の場所に依存する。例えば、梃の支点においては「重さ」は無く、支点からの距離に比例して増加する(これは梃の原理と整合する)。これを地球の中心を梃の支点に見立てるアナロジーから、「重さ」は地球の中心からの距離に依存するとした。この理論では、地球の中心では「重さ」は無くなる。同様の見解はイブン・ハイサムも共有し、al-Isfizariを経て、 al-Khaziniの Balance of Wisdom (Kitab mizan al-hikma)に引き継がれる [2]。
出典
- ^ al-Quhi, Abu Sahl Wayjan ibn Rustam (c. 940-c. 1000)
- ^ Professor Mohammed Abattouy (2002), "The Arabic Science of weights: A Report on an Ongoing Research Project", The Bulletin of the Royal Institute for Inter-Faith Studies 4, p. 109-130
参考文献
- Rashed, Roshdi (1996). Les Mathématiques Infinitésimales du IXe au XIe Siècle 1: Fondateurs et commentateurs: Banū Mūsā, Ibn Qurra, Ibn Sīnān, al-Khāzin, al-Qūhī, Ibn al-Samḥ, Ibn Hūd. London Reviews: Seyyed Hossein Nasr (1998) in Isis 89 (1) pp. 112-113; Charles Burnett (1998) in Bulletin of the School of Oriental and African Studies, University of London 61 (2) p. 406.
- M. Steinschnieder, Lettere intorno ad Alcuhi a D. Bald. Boncompagni (Roma, 1863)
- Suter, Die Mathematiker und Astronomen der Araber (75-76, 1900).
固有名詞の分類
1世紀から10世紀の数学者 | サービト・イブン=クッラ ファザーリ アブー・サフル・アル=クーヒー 祖沖之 王蕃 |
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