マジック‐マウス【Magic Mouse】
Magic Mouse
Magic Mouseとは、Appleが販売している、マルチタッチ操作に対応したワイヤレスマウスの名称である。2009年10月21日に発表された。
マルチタッチは、指でのジェスチャーによって複雑な操作ができる入力方式であり、AppleのiPhoneやiPod touchのタッチパネル、MacBookにおけるトラックパッドなどで主に採用されている。Magic Mouseの登場によって、モバイル端末やノート型だけでなく、デスクトップ型のMacintoshなどでもマルチタッチ操作を行うことが可能となる。
Magic Mouseの上面はトップシェルと呼ばれる。ボタンやマウスホイールなどが搭載されておらず、継ぎ目もなく、上面全体がマルチタッチ操作面となっている。どの位置でもクリックが行える他、全方向スクロールや、2本の指を左右に滑らせてWebページや写真を切り替えるスワイプなどの操作が可能である。
Magic MouseはBluetoothを利用したワイヤレスマウスである。同時期に発表された新型のiMacに、ワイヤレスキーボードと共に標準で付属する他、単体でも販売される。
※画像 / アップルジャパン株式会社
参照リンク
Magic Mouse - (アップル)
Magic Mouse
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/28 13:52 UTC 版)
Magic Mouse(マジック マウス)は、Apple製のBluetooth無線接続のレーザーマウスである。Appleによれば世界初のマルチタッチ対応マウスとされる。同社製Mighty Mouseの後継製品。2015年10月12日以降は、充電式のMagic Mouse 2に製品が入れ替えられた。
概要
初代は2009年10月に発売が開始された。Magic MouseはiPhoneやMacBook Proなどで採用されたマルチタッチ技術を利用している。マウス上面部(トップシェル)は全体が1つのボタンであり、そのほぼ全面がマルチタッチセンサとなっている。トップシェル内部のセンサが指の接触位置を感知することで、左右クリックの区別や縦横のスクロール操作、2本指で左右に払う動作をする「スワイプ」ジェスチャーを認識する。スクロールはシステム上では1本指で行う動作になっているが、2本指や3本指、あるいはそれ以上でも問題なく行える。一般的なマウスの持ち方ではセンサー部分に手のひらが大きく触れてしまうが、それによる誤動作を起こす事はない。これは、Appleのマルチタッチ技術が接触している指本数だけではなく接触面の大きさも認識できるためである[1]。
スクロール動作はフリックスクロール[注 1]に対応しており、フリックした場合にはiPhoneのフリックスクロールと同じように、しばらく等速でスクロールが継続した後になめらかにスクロールが停止する。
前モデルであるMighty Mouseには存在したスクロールボールがなくなったため、汚れの付着によってボールの感度が低下したり機能しなくなる問題も払拭しているが、ボールを押し込む操作(第3ボタン)も同時に廃止された。また感圧式の側面ボタン(第4ボタン)も廃止された。これにより、マウス単体でExposéやDashboard[注 2]を呼び出す事はできなくなった。ただし、サードパーティーのソフトウェアをMacにインストールすることによって様々なジェスチャーの認識を行えるように拡張でき、むしろMighty Mouseよりも多彩な操作を行うことができる[注 3]。
iPadOS 13のAssistiveTouchのマウス操作には、スクロール操作の関係で対応していない。なお、スクロール操作以外のタッチ操作は使用することができる。
Magic Mouse
Magic Mouse | |
製造元 | Apple |
---|---|
種別 | マウス |
発売日 | 2009年10月20日 |
標準価格 | 8,200円(税別) |
OS | Mac OS X v10.5.8以降 |
外部接続 | Bluetooth |
電源 | 単3形乾電池2本 |
重量 | 106g |
前世代ハード | Mighty Mouse |
次世代ハード | Magic Mouse 2 |
2009年10月20日、iMacなどと同時に発表され[2]、iMacではMighty Mouseに代わり、標準同梱されるようになる[3]。
単品販売は、2009年11月に開始された。
Magic Mouse 2
製造元 | Apple |
---|---|
種別 | マウス |
発売日 | 2015年10月12日 |
標準価格 | 8,800円(税込) |
OS | iPadOS 13.4以降 |
外部接続 | Bluetooth |
電源 | 内蔵2次電池 |
重量 | 99g |
前世代ハード | Magic Mouse |
2015年10月12日に、Magic Mouse 2[4]が発売された。
この製品は、リチウムイオン2次電池内蔵で、同梱のUSB Type A-Lightningケーブルで充電できる。なお、充電端子は本体背面に存在するため、充電中はマウスを裏返してケーブルを差す必要があり、その間はマウスとして使用することができないという欠点がある[5][6]。
色はシルバーの他、iMac Proの付属品及び2018年3月27日[7]から2021年6月頃[8][9]にかけて単品販売でスペースグレイが存在した。
2021年4月20日に発表されたiMacでは、単に"Magic Mouse"との表記で、本体同色(ブルー、グリーン、ピンク、シルバー、イエロー、オレンジ及びパープル)のMagic Mouse及び編み込み式USB Type-C-Lightningケーブルが同梱される。
2021年8月3日に、上記iMac同梱品のシルバーの単品販売が開始される[10]。Magic Mouse 2から型番の変更はない[11]。
ギャラリー
- Magic Mouse(初代)底面
- Magic Mouse(初代)電池ケース
- Magic Mouse(初代)センサ部
- Magic Mouse 2は、充電中はマウスとして使用することができない
脚注
注釈
出典
- ^ Ittousai (2008年2月20日). “アップル、コピペ・小指認識もできるアドバンスト・マルチタッチ技術”. Engadget. 2019年4月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年2月2日閲覧。
- ^ ASCII. “【速報】アップル、iMac、Magic Mouseなど4製品発表”. ASCII.jp. 2021年8月5日閲覧。
- ^ “Apple、世界初のマルチタッチマウス、Magic Mouseを発表”. Apple Newsroom (日本). 2021年8月5日閲覧。
- ^ “MacのためのMagic Mouse 2(シルバー)を購入”. Apple(日本). 2020年8月25日閲覧。
- ^ “Design before function: Apple Magic Mouse 2 can’t be used while charging | Apple | Geek.com”. geek.com (2016年4月15日). 2021年9月11日閲覧。
- ^ 株式会社インプレス (2021年8月18日). “【Mac Info】 祝、新モデル! Apple純正マウス「Magic Mouse」のメリット/デメリット”. PC Watch. 2021年9月11日閲覧。
- ^ “Magic Keyboardなどでスペースグレイモデルが単品購入可能に”. iPhone Mania (2018年3月28日). 2021年8月5日閲覧。
- ^ “Appleストアでスペースグレイの周辺機器が「在庫がなくなり次第終了します。」に”. ITmedia NEWS. 2021年8月5日閲覧。
- ^ “Magic Mouse 2など、「スペースグレイ」のMac周辺機器が販売終了”. iPhone Mania (2021年6月18日). 2021年8月5日閲覧。
- ^ “Apple、Touch ID搭載Magic Keyboardの単体販売を開始”. ITmedia PC USER. 2021年8月5日閲覧。
- ^ (日本語) 新Magic Keyboard(Touch ID内蔵)、Magic Trackpad、Magic mouseは何が変わった?指紋認証はiPad Proで使えない? 2021年8月5日閲覧。
関連項目
外部リンク
固有名詞の分類
- Magic_Mouseのページへのリンク