XO型
XO型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/15 09:39 UTC 版)
この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。(2022年2月) |
XO型性決定システムとは、バッタ、コオロギ、ゴキブリ、その他の昆虫類が性別を決定するために使用するシステムである。このシステムでは、Xと呼ばれる一種類の性染色体のみが存在する。オスはX染色体を一つだけ持ち(XO)、メスはX染色体を2つ持つ(XX)。ここでゼロまたはOはX染色体が1つだけであることを表している。メスの配偶子は常にX染色体を含む。したがって、子供の性別はオスによって定まる。精子は通常X染色体を一つだけ含むか、まったく含まないかのいずれかである。
このシステムの変形として、ある種の動物ではX遺伝子を2つ持つ(XX)とき雌雄同体で、1つのとき(XO)オスになる。1例を挙げると、モデル生物として生物学研究でしばしば用いられる線形動物のCaenorhabditis elegansがこの種の性決定システムを持つ。
なお、昆虫以外の多細胞生物では、トクノシマトゲネズミ、アマミトゲネズミのみY染色体が突然変異し、消失した事が知られている。ただし、昆虫類の一部におけるXO型では、雌雄によって性染色体を含めた染色体の総数がいくつになるかという差異があるのに対して、これらごく一部の哺乳類においては、雌雄ともに染色体数が同じ(奇数)になっている。これは昆虫のXO型とは一線を画しているといえるが、哺乳類のこれら特殊な事例における詳細はまだ解明されていない。なお、哺乳類はY染色体に胎盤をつくるなどのスイッチがあるため、それを他の染色体が行っていると思われる。
関連項目
XO型(ターナー症候群、ターナー女性)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 08:43 UTC 版)
「性別」の記事における「XO型(ターナー症候群、ターナー女性)」の解説
性染色体としてはX染色体を1つだけ持つ。まれに破損したY染色体のかけらを持っていることもある。発生率は2000人 - 3000人に1人である。発現形質は女性であり、外性器に形成変異はない。子宮が欠落することもある。二次性徴が欠落する為、治療を必要とする。全体に低身長であり、月経不順などがあることもある。腫瘍・糖尿病の危険性が高い。知能障害は少ない。
※この「XO型(ターナー症候群、ターナー女性)」の解説は、「性別」の解説の一部です。
「XO型(ターナー症候群、ターナー女性)」を含む「性別」の記事については、「性別」の概要を参照ください。
- XO型のページへのリンク