業
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インド哲学正統派、および異端派の一部(仏教など)の説では、善または悪の業を作ると、因果の道理によってそれ相応の楽または苦の報い(果報)が生じるとされる[2][4]。業は果報と対になる語だが、業の果報そのものを業という場合もある[4]。
業の思想はインド発祥の宗教(とりわけヒンドゥー教、仏教、ジャイナ教、シーク教)と道教において、輪廻と強く結びつく概念である[5] これらの多くの説では、善意と善行は良いカルマと幸福な転生をもたらし、悪意と悪行は悪いカルマと悪い再生をもたらすとされる[6](善因善果、悪因悪果)[7]。
注釈
- ^ 原語の karman は、サンスクリットの動詞語根「クリ」(√kṛ)、為す) より派生した[1]。羯磨(かつま)と音写する[2]。
- ^ 原始仏典である阿含経典(二カーヤ)において、ウパニシャッドは言及すらされておらず、まったく存在していなかったと考えるからである[要出典]。登場するヴェーダも三つまでである[要出典]。
- ^ ただし、業因には、煩悩などの「業を起こさせる原因」という意味もあり、因業には「因と業」すなわち「主因と助縁」という意味もある[2]。
- ^ 業とその苦である報いのことを業苦という場合もある[2]。
- ^ 非善非悪の無記業は業果を引く力がない[2]。
- ^ 経量部や大乗仏教では、身・語を動初(どうほつ)する思(意志)の種子(しゅうじ)のことを指して業道という場合もある[2]。
出典
- ^ 宮元啓一「インドにおける唯名論の基本構造」『RINDAS ワーキングペーパー伝統思想シリーズ19』、龍谷大学現代インド研究センター、2014年、6-8頁。}
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am an ao ap aq 総合仏教大辞典 1988, p. 363-365.
- ^ スマナサーラ 2014, 11%.
- ^ a b 広辞苑 1986, p. 789.
- ^ Parvesh Singla. The Manual of Life – Karma. Parvesh singla. pp. 5–7. GGKEY:0XFSARN29ZZ 2011年6月4日閲覧。
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- ^ a b c d e f g h i 岡田 2002, pp. 120–121.
- ^ スマナサーラ 2014, 16%.
- ^ スマナサーラ 2012, No.893/1930.
- ^ 志賀浄邦「インド仏教復興運動の軌跡とその現況」『京都産業大学世界問題研究所紀要』第25巻、2010年、23-46頁、NAID 110007523445。
- ^ 長友泰潤「原始仏典に見る人間観 : チャラカ・サンヒターの人間観との比較研究」『南九州大学研究報告. 人文社会科学編』第44巻、2014年、21-28頁、NAID 40020099536。
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- ^ 馬場 2018, pp. 121–122.
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- ^ a b York, 井上監訳 2009, pp. 428–434.
- ^ a b c d e f 津城 2005, pp. 71–73.
- ^ 大田 2013. 位置No.1173/2698
- ^ 大田 2013. 位置No.1165/2698
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