リユース大手のセカンドストリートが米国事業を拡大しています。2015年にロサンゼルスに1号店を開き、今では42店舗(10月末時点)、売上高は86億円(24年3月期)に達しています。セカンドストリートをアパレルチェーンと捉えれば、日本企業としてはユニクロの69店舗に次ぐ規模の米国展開となるわけです。詳しくはこちらインタビュー記事をお読みください。
日本における古着カルチャーは米国からの輸入品で発展した歴史があります。戦後の物不足の時代には、米軍の放出品や穿き古されたジーンズが上野などで売られました。1970年代に入ると、当時の若者たちが西海岸などで古着を大量に買い付けるようになります。米国から仕入れる古着は実用的な衣服というよりも、あこがれの米国文化として輸入されました。アメカジの全盛期です。
それが今や、日本の古着店が米国で支持を広げているというのですから感慨深いものがあります。セカンドストリートを運営するゲオホールディングスの久保幸司さんは「(進出当時から)『コム デ ギャルソン(COMME des GARCONS )』や『イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)』など世界中の皆様から愛される日本ブランドを多くそろえたことが強みになった」と話しています。インスタのフォロワー数が日本(約7万)よりも米国(約24.5万)の方が圧倒的に多いのも驚きです。
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