完了しました
――芥川賞の印象を教えてください。
わたしはライトノベルをずっと書いていたので、芥川賞は関係ないと思っていました。全然デビューすらできなかったんですけど……結局、何かものを書いている以上は芥川賞につながっているんだなと今回わかりました。そういう部外者がポッと移ってきたときに、吸い上げるシステムが構築されていることはすごいなあと思っています。
――「iPadmini」を使って執筆されているそうですね。
iPadminiで第一稿を書いて、ノートパソコンで清書して完成させます。
――タブレットを使う前は。
最初はドコモの「ブラウザボード」、その次はシャープの「ザウルス」を使っていました。
――これまでの執筆経験は。
長編は、30作ぐらい書きました。300枚前後の長編。100枚前後のものも20~30作ほど。年に1~2作は書いていました。
ライトノベルを書いていたのは、簡単にいうと「中2病」だからです。10代から戦争や政治にけっこう興味があって、ライトノベルはそういうものを気軽に書けるんです。ライトノベルの主人公ってみんなエリートですよね、王様とか。「十二国記」とか「銀河英雄伝説」もそうですよね。そういうものが好きで書いていました。
――文学賞への投稿歴は。
ライトノベルを中心に、コバルト、角川ビーンズ小説大賞、電撃小説大賞、ハヤカワSFコンテストなどなど。新潮の日本ファンタジーノベル大賞も出したかな。そういう感じです。
――純文学を書いたきっかけは。
純文学は初めてです。なぜ純文学を書いたかというと、去年一番自信があったファンタジーが落選し、もう駄目だと思ったからです。
――小説以外にはまっていることは。
ピアノを聞いたり、タロットをやったり、最近は洋服が必要になったので、暇ができると洋服を探しています。首の部分が空いていないと駄目で、体が曲がっているので、ふわっとしないと入らないんですよ。試着もできないし、結構考えて探しています。