フジテレビ系列局にもCM差し止め波及「役員退陣求める声も」…中居正広さんは全レギュラー番組なくなる
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タレントの中居正広さん(52)の女性トラブルにフジテレビ社員が関与したと一部週刊誌で報じられた問題で、CM差し止めが系列局にまで及んでいる。同社社員の間からは、真相究明のほか経営陣の刷新を求める声も上がっている。
塩野義製薬、「ミュージックフェア」で社名削除検討
22日に定例記者会見を開いた関西テレビ(大阪市)によると、今回の問題で、同社が契約しているスポンサー三十数社がCMの差し替えなどを希望しているという。
九州電力やJR九州など福岡市に本社を置く大手企業は同日、フジテレビが制作し、九州の系列局が放送する番組について、CM放映を差し止めることを明らかにした。電気設備工事大手の九電工と、都市ガス大手の西部ガスホールディングスも同様の対応を取る。
また、塩野義製薬は、同社が1社提供するフジテレビの音楽番組「ミュージックフェア」について、テロップで表示される社名の削除を検討している。
フジテレビは23日、社員の求めに応じ、説明会を開く。同社関係者によると、17日の港浩一社長の記者会見などに対して、多くの社員が疑問を感じているといい、「役員全員の退陣を求める声もある」という。
同社は23日に臨時取締役会を開き、日本弁護士連合会のガイドライン(指針)に沿った独立した第三者委員会の設置を検討する。
フジ・メディア・ホールディングスの株式を保有する米ファンドのダルトン・インベストメンツは、フジの取締役会に対して21日付で改めて書簡を送り、今週中に全メディアが参加する社長会見を改めて行い、撮影も許可するよう求めた。
フジテレビは22日、放送休止中だったバラエティー番組「だれかtoなかい」の終了を発表。テレビ朝日も情報番組「中居正広の土曜日な会」の打ち切りを発表した。これでテレビやラジオ番組への中居さんのレギュラー出演はなくなった。
関西テレビ社長「中居さんへの忖度は全くなかった」
22日に記者会見した関西テレビの大多亮社長(66)は、トラブル発覚当時、フジテレビの専務取締役として事案を把握していた。中居さんの番組出演を継続したことについて、「女性のプライバシーを最優先にした」とし、中居さんへの
週刊誌報道では、女性が2023年6月、中居さん宅での食事会の後、意に沿わない行為を受けた。中居さんがその後、解決金を支払って示談したとされる。
大多社長はトラブル直後に報告を受け、フジテレビの港社長に伝えたという。「コンプライアンス、ガバナンスの面で足りなかったのなら検証しなければいけない」と話した。フジテレビ社員の関与は「把握していない」とした。
この日の会見は、一般紙やテレビ局、インターネットメディアなど希望した27社がすべて参加した。