米大統領選の虚偽動画、ユーチューブが削除を停止…「物議醸す内容でもオープンに議論」
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【ニューヨーク=小林泰裕】米IT大手グーグル傘下の動画投稿サイト「ユーチューブ」は2日、2020年の米大統領選で不正があったなどと虚偽の主張をする動画の削除を停止すると発表した。24年の米大統領選に向け、「政治的言論を抑制する恐れがあるため」と説明している。
2日から削除を停止した。グーグルは20年12月、過去の大統領選で不正があったなどと虚偽の主張をする動画を削除すると表明し、これまでに数万件を削除した。あらゆる選挙の投票時間や場所についての誤った情報など、選挙を妨害する可能性がある動画は引き続き削除するという。
ユーチューブは「物議を醸す内容であっても、政治的意見をオープンに議論することは民主主義社会において不可欠だ」としている。24年の米大統領選に向けた偽情報対策は、数か月以内に公表するという。
20年の米大統領選では、バイデン大統領の勝利に対し、「選挙で不正があった」などの主張がSNS上で拡散し、混乱が広がった。
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