グーグル、報道機関に年110億円支払いでカナダと合意…オンラインニュース法に反発から一転
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【ニューヨーク=小林泰裕】巨大IT企業に対して記事使用料の支払いを義務づけるカナダの「オンラインニュース法」を巡り、欧米メディアは29日、米IT大手グーグルとカナダ政府が、記事使用料としてグーグルがカナダの報道機関に年間1億カナダ・ドル(約110億円)を支払うことで合意したと報じた。
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同法は、巨大IT企業が報道機関のニュース記事を表示した際などに対価の支払いを義務づけており、12月に施行される見通し。
グーグルは同法に反発し、検索結果からカナダ報道機関の記事を削除する可能性などを示唆していた。グーグルは29日、「今後もカナダ報道機関のニュースの取り扱いを続けていく」との声明を公表した。
メタ(旧フェイスブック)は、8月からカナダ国内のニュース表示を停止している。グーグルの合意を受けて、メタとの交渉が進展する可能性もある。