大規模停電で冷蔵庫停止、都内自治体でワクチン廃棄が相次ぐ
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福島県沖を震源とする16日深夜の地震で、首都圏で大規模な停電が発生したことから、東京都内各地の自治体では、冷蔵庫で保管していた新型コロナウイルスワクチンの廃棄が相次いだ。
江東区では、集団接種会場6か所のうち2か所が約2時間にわたって停電し、冷蔵庫の電源が切れた。庫内で保管していた米ファイザー製ワクチンは2~8度に保つ必要があるため、17日の接種で使う予定だった744回分を廃棄。この日の接種は別のワクチンを使って予定通り行ったという。
文京区でも、クリニック計21か所で停電したため、冷蔵保管していたファイザー製と米モデルナ製のワクチンをすべて廃棄することにした。区の担当者は「冷蔵庫が止まっていた時間が正確にわからないので、万全を期すことにした。接種スケジュールに影響はない」と話した。
豊島区でも個別接種を担うクリニック1か所で停電が確認されたため、冷蔵庫で保管していたファイザー製12回分を廃棄したという。