宮城県知事が土葬できる墓地検討…イスラム教徒ら念頭「多文化共生と言いながら目が行き届いていない」

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 宮城県の村井知事は19日の県議会定例会で、県内で遺体の土葬ができる墓地を整備することを検討していることを明らかにした。宗教上の理由で土葬を望むイスラム教徒らの埋葬が念頭にあり、土葬墓地の必要性や運営方法について県が調査を行っていると説明した。

村井知事(宮城県庁で)
村井知事(宮城県庁で)

 県によると、土葬ができる墓地は全国に約10か所あるが、東北地方にはない。県は土葬墓地の必要性や整備・運営のあり方について昨年9月頃から調査をしており、神戸市内の外国人墓地などの視察も行っている。具体的な設置場所や時期などは決まっていない。

 村井知事は昨年12月の記者会見で、土葬墓地の必要性について言及。日本に住むイスラム教徒と意見交換をした際、土葬墓地の整備を求める声があったとした上で「多文化共生社会と言いながら、そういうところまで目が行き届いていないのは行政としてどうか。批判があってもやらなければならない」と語っていた。

 佐々木賢司県議の代表質問に対する19日の答弁で、村井知事は「調査で外国人だけでなく日本人の中にも土葬を希望する人がいることが分かってきた」と説明。一方、県産品への風評被害や環境への影響を心配する声が寄せられていることなどを踏まえ、「市町村や地域住民の理解も重要で、課題などを整理した上で対応を判断する」と強調した。

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