埼玉県南部に集住するトルコ国籍の一部クルド人と、住民のトラブルが続いている。埼玉県や県警、川口市などには苦情が寄せられ、県警は違法行為を取り締まってはいる。ただ、車の暴走行為やトラックの過積載などは収まらないという。高まりつつある住民らの警察不信。ジャーナリストの石井孝明氏は緊急リポート第3弾で、「クルドカー」問題に迫った。
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「クルドカー」
最近、埼玉県南部で、こんな言葉が生まれている。「中東系の人が運転する危険な車」という意味だ。住民は不安と恐怖を感じており、そうした車を見ると逃げ出す状況だ。
同県川口市と蕨市には、トルコ国籍のクルド人が数千人集住している。彼らは不法滞在や難民申請など、正規ルートではないかたちで日本に住み、解体業・産廃業などで働いている。
問題の写真は、埼玉県南部を走る「クルドカー」だ。危険なほど高く、解体で出たとみられる廃材などを積み上げている。過積載の可能性が高い。荷台から崩れたり、車が横転した場合、廃材が道路や歩道にぶちまけられ、車や歩行者が巻き込み事故に遭う危険性があり得る。