日本サッカー協会 田嶋会長が新型コロナウイルス検査で陽性

日本サッカー協会 田嶋会長が新型コロナウイルス検査で陽性
日本サッカー協会の田嶋幸三会長が新型コロナウイルスの検査で陽性だったことが関係者への取材でわかりました。
田嶋会長は先月下旬から海外に出張し、オランダで開かれたUEFA=ヨーロッパサッカー連盟の会合に出席したあと、アメリカに渡って女子の代表「なでしこジャパン」が出場した大会を視察しました。

帰国後は報道陣の取材に応じるなどしていましたが、16日に開かれたJOC=日本オリンピック委員会の常務理事会は発熱があるとして欠席していました。

関係者によりますと田嶋会長は新型コロナウイルスの検査で陽性だったということです。

田嶋会長はFIFA=国際サッカー連盟の理事やJOCの副会長など国内外のスポーツ団体の要職を務めています。

田嶋幸三会長「肺炎症状あるが元気です」

新型コロナウイルスの検査で陽性となった日本サッカー協会の田嶋幸三会長は「現在の体調は、多少熱があり、肺炎の症状もあるそうですが、元気です。今後は保健所や医師の指示に従い治療に専念していきます。Jヴィレッジでの聖火リレーのグランドスタートも立ち会えませんが、オリンピック、すべてのスポーツが日本や世界中で安心して行えることを祈っています。この疾病と向かい合うことで新型コロナウイルスに対する偏見をなくすことなどに貢献できればと思います」とコメントを出しました。

田嶋会長 感染までの経緯

新型コロナウイルスの検査で陽性となった日本サッカー協会の田嶋幸三会長は先月28日から今月8日まで海外に出張していました。

29日に、イギリス・北アイルランドのベルファストで国際サッカー評議会の年次総会に出席し、今月2日と3日にはオランダのアムステルダムで開かれたUEFA=、ヨーロッパサッカー連盟の理事会と総会に出席し、2023年の招致を目指している女子ワールドカップのプレゼンテーションを行いました。

総会では、その後、新型コロナウイルスへの感染が明らかになったセルビアやスイスのサッカー協会の会長と同席していたということですが、このことが感染の原因かどうかは分からないとしています。

このあと田嶋会長はアメリカに渡って5日に、フロリダ州で、女子の日本代表「なでしこジャパン」が出場した国際大会を視察し、6日にはニューヨークで再び、女子ワールドカップの招致活動を行ったあと8日に帰国しました。

帰国後は、複数回にわたってサッカー協会に行き、会議に出席したり、報道陣の取材に応じたりしたほか、14日には理事会にも参加しました。

帰宅後、寒気を感じたため15日に体温を測ると微熱があり、16日、文京区の保健所に相談したところ海外への渡航歴を踏まえて検査を受けることになり、17日午後、陽性の結果がでたということです。
また、発症日は14日ということです。

日本サッカー協会 消毒作業など措置

日本サッカー協会は今後、保健所などの指導に従って消毒作業など必要な措置を行うとしています。

具体的には、田嶋会長が発症した今月14日に開かれた理事会の出席者の行動履歴を確認するとともに健康状態の経過観察を行います。

また、日本サッカー協会のすべての役員と職員、それにコーチングスタッフなどについても健康状態の経過観察を行うほか、日本サッカー協会と同じ「JFAハウス」に入っている各連盟や企業の役員や職員なども健康状態の経過観察を行います。

そのうえで保健所や関係当局の指導に基づき、JFAハウスの閉館や事務局の閉鎖、もしくはそれに準じる措置をとるとしています。