ゴラン高原に攻撃 子どもら10人死亡 ヒズボラ「無関係」と声明

イスラエルが占領するゴラン高原で27日、サッカー場が攻撃を受け、子どもを含む10人が死亡、20人以上がけがをしました。イスラエル側は、隣国レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラによる攻撃だとして対抗措置を取る構えを見せているのに対し、ヒズボラ側は関与を否定していて、双方の緊張が一層高まっています。

イスラエル軍の報道官は27日、イスラエルが占領するゴラン高原で、サッカー場がヒズボラによるロケット弾攻撃を受け、サッカーをしていた子どもを含む10人が死亡し、20人以上がけがをしたと発表しました。

イスラエル首相府によりますと、ネタニヤフ首相は「この殺人攻撃を見過ごさない。ヒズボラは重い代償を払うことになる」と述べたということで、対抗措置を取る構えを見せています。

これに対して、ヒズボラは「この件には全く無関係であり、虚偽の主張を断固として否定する」という声明を出しました。

イスラエル軍は、ガザ地区でイスラム組織ハマスとの戦闘を続ける一方、ハマスに連帯を示すヒズボラとの間でも攻撃の応酬を続けていて、双方の緊張が一層高まっています。

一方、アメリカ・ホワイトハウスのNSC=国家安全保障会議は27日、今回の攻撃を非難する声明を発表しました。

声明では「イスラエルは安全保障に対する深刻な脅威に直面しており、アメリカはこうした恐ろしい攻撃を終わらせる取り組みを続けていく」とした上で「イスラエルへのわれわれの支援は、ヒズボラを含めイランが支援するすべてのテロ組織に対して鉄壁であり、揺るぎない」と強調しています。

アメリカ NSC「この恐ろしい攻撃を非難する」

ゴラン高原への攻撃についてアメリカ・ホワイトハウスのNSC=国家安全保障会議は27日、「この恐ろしい攻撃を非難する。イスラエルは、安全保障に対する深刻な脅威に直面しており、アメリカはこうした恐ろしい攻撃を終わらせる取り組みを続けていく」とする声明を発表しました。

その上で「イスラエルの安全保障へのわれわれの支援は、レバノンのヒズボラを含め、イランが支援するすべてのテロ組織に対して鉄壁であり、揺るぎない」としています。