アルジェリアのエイマヌン・ハリフ選手は、東京大会に続く2回目のオリンピック出場となった今大会、ボクシング女子66キロ級で金メダルを獲得しました。
しかし、去年の世界選手権で女子選手の出場資格を満たしていないとして、IBA=国際ボクシング協会から失格処分を受けたことから、SNS上には「男性だ」などといった書き込みが相次ぎ、IOC=国際オリンピック委員会が出場には問題ないという立場を再三にわたって示す事態となっていました。
ハリフ選手は9日、金メダルを獲得したあとの会見で「私は女性として生まれ、女性として生きてきた」と話しましたが、弁護士は10日「正義と尊厳、名誉のために新たな闘いを挑むことにした」とする声明を発表し、ハリフ選手がインターネット上でひぼう中傷を受けたとして、パリの検察当局に告訴したことを明らかにしました。
声明では「この差別的なキャンペーンを誰が始め、誰があおったのか、調査されなければならない」として、徹底した捜査を求めています。
ハリフ選手をめぐっては、アメリカのトランプ前大統領やイタリアのメローニ首相など著名人も、出場に疑問を投げかける投稿をしていました。
ボクシング女子 金メダルの選手が告訴 “ひぼう中傷受けた”
パリオリンピックのボクシング女子で金メダルを獲得したアルジェリアの選手が、インターネット上でみずからの性別をめぐるひぼう中傷を受けたとして、検察当局に告訴したことを明らかにしました。